
外壁塗装に最適な時期・最適な季節では答えが違う⁉春夏秋冬と業者の繁忙期
外壁塗装で一番最適な季節を調べると、春や秋がベスト、という事が検索結果としてすぐに出てきます。その理由は大抵の塗料メーカーが発行する仕様書に記載されているのが『気温5℃以下、湿度85%以上の環境では塗装は避けて下さい』となっているからです。では、春や秋に施工すると施工不良が必ず避けられるのでしょうか?当然、そうではありませんよね?結論から申し上げますと、外壁塗装に最適な時期と、外壁塗装に最適な季節では答えが異なります。依頼者は施工に適した季節に重点を置きがちですが、一つ考えて頂きたいのは、「どこで」、「誰が」、「どの規模で」、「いつ」、「どんな」塗装を行うのか、といった様々な観点の総合的な結果によって施工不良が起きない、という結果に至るわけです。塗装作業における最も重要な成功ポイントは①温度・湿度が適切の作業環境下であり、②塗布する面・下地の管理、③下塗り・中塗り・上塗り3工程のそれぞれで乾燥時間が十分に確保できるか、否かに大きくかかっています。冬場は他の季節に比べて1.5~2.0倍の乾燥時間を要します。
そして当社ではこれまで外壁塗装に係るメンテナンスに相応しい季節についていくつか取り上げてきました。今回、その総集編ではないですが、春、夏、秋、冬のそれぞれの季節性をデータとして上げながら、何に重点をおいて家の施工時期を判断すれば良いのか、その全体的なスケジュール感やその判断に至ったアイデアについて一緒に考えて頂ける内容となっていますので、ぜひご一読下さい。

当社は相見積り2社以上から推奨(こちらをタップ)
冬は外壁塗装に向いていない?は本当?
当社による瓦屋根修繕の事例(所沢市)
まず、冬の外壁塗装についてお話します。この質問は本当によくあります。それは冬に塗装をしない方がいいと思っている人が少なくないからです。確かに部分的には間違いではありませんが、業者としての観点では以下の環境条件にお住まいがある場合が該当します。
- ・積雪地帯
- ・寒冷地
- ・山間部や日本海側
「気温5℃以上、湿度85%以下の環境」を順守する上で申し上げますが、寒い=塗装に向いていない、というのは断定的な視点かもしれない、という事です。つまり、上記の環境条件の場合に注意が必要なのは、季節によって非常に大きな影響、特に工期が延びる・中断といった事が起こり得るからです。冬場におけるその主な要因は「雪」となります。
さらに雪が積もると…。
雪が積もると当然、工事が止まってしまいます。現場に行く車も動かせないかもしれませんし、パラついた雪であれば一時的な工事の中断、という判断になるかもしれません。また、屋根の工事、例えば屋根塗装なんかの場合でしたらその日は一日中、雪かきをするといった判断も十分に起こり得ます。無理やり雪を降ろしたりすると屋根自体が破損する原因にもなったりするので、現場での判断が常に問われ続けます。
えっ?冬の現場は早く終わる事も⁉
12月、1月、2月のような冬の季節は気温が低い事もあり、様々な問題で塗装に向いていないと思われがちですが、地域性ももちろんありますが、冬は他の季節と比べて雨が少なく、乾燥していますので作業がスムーズに行える場合もあり、早く塗装が終わる事も全然珍しくありません。
都度の状況確認作業が肝
天気予報で寒波の予想が出たり、実際に寒すぎると塗料はうまく機能しませんし、さらに乾かない、固まる、密着力の問題も出てきますので別途都度判断が必要となったり、晴れた日の場合には、気温条件に照らし合わせて「午後から表面が乾いていたらやろうか」という事になっていくわけです。少なくとも朝、気温が低すぎる場合は、作業を実施しません。つまり、冬に発生する様々な問題は冬にしか発生しません。その季節・その季節に応じた諸問題を解決しながら、塗料の仕様条件をしっかりと守るべく常時状況を確認・判断、その積み重ねこそが施工不良を防ぎ、高品質の施工へと繋がっていきます。
梅雨・台風シーズンの季節は外壁塗装に向いていない?は本当?
当社による外装修繕・ベランダ防水の事例(川越市)
これもよくある質問です。工期の遅延や品質の観点により施工は不向きと検索するとすぐに出てきます。多くの依頼者は冬と同じように避けたい工事の時期の一つでしょう。ですが、梅雨や台風が本質的な問題ではありません。
強風だとメッシュシートも畳む?
余談ですが、外壁塗装の施工中、家の建物全体を覆う為のメッシュシートも、風がかなり強い時には畳む事があります。つまり一旦ストップ、という事になり、程度の如何によっては工事が延びる事もありえます。ちなみに一戸建ての場合、メッシュシートを畳む場合には1~2時間の作業となり、こういった天候による別途発生する作業は安全対策の一環となる為、諸経費の枠で対応する事となりますので追加費用の話にはなりませんが、この点も契約時に確認をすると良いでしょう。
メッシュシートとは?
外壁塗装におけるメッシュシートとは、ご近所の家でも見かけたことがあるかもしれませんが、家全体を覆うカバーの事を指し、塗料飛散防止・物体落下防止・職人の安全確保、塗料の臭いなどの近隣への配慮、等を目的としています。この作業は労働安全衛生規則に定める「物体の落下防止措置」により例え一戸建てでも実質義務化となりました。このメッシュシートには別名があり「飛散防止ネット」や「養生シート」、「現場シート」とも呼ばれています。こういった安全面の配慮に気を配れるか、どうかについても業者選びの大きな肝となりますので必ず質問するようにして下さい。
梅雨・台風の季節は「湿度」が要因
話を戻します。冬の場合には「温度」が主な問題ポイントでしたが、台風の季節となると「湿度」が問題ポイントになってきます。高い湿度の下での作業は乾燥を妨げたり、もし乾燥しきれていないまま、次の工程にいってしまうと場合によっては密着不良、耐久性にも影響が出る可能性もあります。そういった点で施工をするべきか否かの判断が難しくなっていきますので、依頼者としては感覚的にも「じゃあそういった時期を避けて繁忙期まで待とう」という理屈になっていきます。
高い湿度が引き起こす塗料の問題
高湿度の環境下での塗装は乾燥に時間がかかり全体の工期に影響が出る可能性が高まります。さらに塗膜が湿気を吸収することでカビや藻の原因や艶引けとよばれる光沢が失われた仕上がりになる可能性があります。また塗膜が白く濁る現象(白化現象)を引き起こす事もあります。
梅雨や台風の季節を避ければOK?
では問題となる梅雨や台風の時期を避けて施工すればすべてOKでしょうか?どんな状況であれ、塗料メーカーの仕様にしっかり沿った施工手順を踏むことが重要です。そうでないと次回のメンテナンスの時期が早まるだけだからです。大切な事はしっかりと今の季節・状況・環境に応じた対策を講じる・業者と依頼者がしっかりと打ち合わせを行い一緒にこのあなたの家の塗装というプロジェクトを成功させるイメージを全体で持つ事が何よりも大切ですし、そのために時間をしっかりかけてくれる業者を検討するべきでしょう。
外壁塗装のベストな施工時期は春・秋?
春と秋はOK?実は答えが異なる外壁塗装のベストな時期とベストな季節
やっと本題に入ります。上記でもお分かりの通り、季節によってそれぞれにそれぞれの問題がありますので、常に起こる問題への対策を講じれる施工者が重要とお伝えしてきました。「じゃあ、冬や梅雨、台風シーズンを避ければ良いんじゃないの?」という答えもあるでしょう。それはつまり季節でいうところの「春・秋」を指す事になりますが、この時期はどうかというと天候としては非常に最適な時期であると同時に、業者は繁忙期、という状況になるわけです。
繁忙期に起こりやすい施工トラブル
冬の場合には「温度」、梅雨や台風の季節では「湿度」が問題となります。その他、沿岸部などで起こる塩害など様々な環境下での個々のポイントはあるものの、一般的な話で言いますと、残りは、塗装に最適な時期と言われている春や秋。この季節に起こってしまう問題を挙げるとすれば、それはまさに「業者の繁忙期」からくる諸問題という事になります。外壁塗装を含む、家の修繕はすべからく人間が作業するものですので非常に重要なポイントです。みていきましょう。
- ①スケジュールが確保しにくい
- ②イメージと違う仕上がり・施工不良
- ③職人側の体調管理不足
- ④微調整作業の遅れ
- ⑤手抜き工事
①スケジュールが確保しにくい
施工前の準備について
まずこの話の前に知っておいて欲しいのが、「発注したからといってすぐには施工が開始できない」という事です。繁忙期だけでなく通年を通しても2ヶ月程度は前もって計画する必要があるでしょう。1月に依頼をしたからといって1月に施工開始とはなりません。だいたい早くて3月頃から開始となるでしょう。特に色選び・実物サンプルの郵送手配と確認のやりとり、職人のスケジュール調整、塗料等の資材調達の手配、この主な3工程は非常に外壁塗装の成功の明暗を分けますので決して急いではいけません。逆に施工を急かす業者は要注意です。
繁忙期は希望時期の施工が難しい
その上で申し上げると、外壁塗装に適した春・秋の繁忙期に依頼すると決めた場合、業者があなたの希望の時期に施工する事はまず難しいとお考え下さい。最低でも3ヶ月前の予約でやっと調整できる程度のイメージがちょうどいいかもしれません。当社でも繁忙期の場合にはそういった状態になりますがしっかりとした体制で対応します。とはいえ、業者は営業の観点からそういった事をお客にはあまり伝えません。ですので、もし、少しでも何らかの影響で全体の予定がズレてしまった場合が厄介なのです。職人のスケジュール再確保も容易ではありませんし、柔軟な対応は期待できない可能性があります。また外壁塗装に最適な春・秋だからといって台風や雨が来ない可能性は当然ゼロではありません。ただ、業者によってはそういった点も含めて丁寧に事を運んでくれるところもありますのでその限りではありません。
②イメージと違う仕上がり・施工不良
品質・対応不足の懸念
繁忙期という事は、その時期、複数のお客を抱えている可能性があるので対応不足・把握不足のまま、職人による施工が開始、こまごまとした部分等、打ち合わせとは違う事が起きてしまい、想定していた仕上がりから逸脱してしまう事も十分に考えられます。当然やり直しは指示できますが、すべては業者がお客一人ひとりにしっかりと時間が割けない事が要因です。最悪の場合、施工不良も起こり得ます。せっかく春・秋の外壁塗装に最適な季節を選んだのにそういった事でも施工不良が起きてくるわけです。意外でしょうか?季節を選ぶことよりもしっかりと状況に合わせて対策してくれる業者選びが最も重要なのはこういった事が起こり得るからです。
③職人側の体調管理不足
作業環境や天候による影響
現場での換気不足が原因で、塗料に含まれる有機溶剤の臭いで気分が悪くなることもありますが、ここは通年を通しても起こり得る懸念点ではあります。ただし、繁忙期にこういった事が起こると代わりの職人の調整に時間がかかり、結果工期が延びてしまう事も可能性としては起こり得ます。雪や雨、台風なんかでの工期が延びてしまう事、例え、外壁塗装に適切な季節であっても職人側の要因で起きてしまう工期遅延もあるという事を知っておいて下さい。
④微調整作業の遅れ
追加工事・急な対応でのトラブル
想定外の追加作業が出てしまった場合、繁忙期に施工をしたが為に各所でのスケジュール調整が難航し、現場での追加の補修箇所や緊急に対応するべき作業が適切なタイミングで処理されない事が起こり得ます。また最悪なのは施工後の塗料が置きっぱなし、すぐに処理すべき危険物が現場に残っていたり…。すべては繁忙期が原因で業者側の時間に柔軟性がない事が背景にあります。しかし当然ですが、繁忙期が問題を起こすのではなく、繁忙期によって人間のする業の質に影響がでる、という事なのです。これも適切な業者選びがすべて功を奏する事に繋がるわけです。
⑤手抜き工事
閑散期を選ばない・割引がない事で安さをつい重視してしまうお客のケース
繁忙期は仕事の質だけでなく、感覚的に価格自体の価値にも影響があります。つまり同じ金額でも上記のようにスケジュール調整が難航したり、柔軟な対応が受けられない・なかなか時間をとってくれない等、不満も噴出しやすい・金額と同等の価値サービスを受けにくい時期でもあるわけです。そういった中で、価格もずっと安く提示、スケジュールもすぐ取れる業者がいた場合、好印象にみえませんか?
冬などの閑散期とは異なり、繁忙期は割引率が非常に低い傾向、業者によっては割引しない事も…。そういった盲点をついて、お客の取れない業者は安請け合いをして気を惹こうとします。特に依頼者本人が忙しいからといって一括見積りサイトを利用して業者を選ぼうとするものなら相場よりもずっと安い業者が出てきて、さらにそういった業者と契約・施工…数年後にひび割れ等の施工不良が発覚、業者とは連絡つかず再施工…なんてことも決して珍しくありません。安い金額で契約するという事は手抜き工事をOKしているとお考え下さい。この手の詳細な仕組みについては当社でもブログを通じて警鐘を鳴らしていますのでぜひご確認下さい。要はそのリスクを冒してまで繁忙期に施工を希望されますか?という観点があります。
気象庁による気象データから見る適切な施工時期
各月気象データから推測・各季節に応じた4つの外壁塗装に適切な時期
繁忙期に起こりやすい施工トラブル
これまで春、夏、秋、冬、それぞれにそれぞれの問題点があることをお伝えしました。という事は繁忙期を避け(業者がお客に時間を十分に割けられる時期)、さらに季節性のデメリットも避ける事ができると一番いい、という見方ができるかもしれません。参考として気象庁が過去に発表した2016年東京都の天候をもとに12ヶ月分の気象データをみていきましょう。作業時間が長時間確保しやすく・適切な気温・適切な湿度・雨や雪がより少ない月を確認するのが目的です。
春:3月~5月の気象データ
3月|春の塗り替えシーズン
-
平均最低気温:4.4℃
平均最高気温:13.6℃
日平均気温:8.7℃
平均降水量:117.5mm
平均降雪量:0.8cm
平均降水日数:11.0日
平均降雪日数:0.8日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:11.8日
湿度:56%
平均月間日照時間:163.1時間
気温はまだ低めですが、塗装する環境として問題はありません。春の塗り替えシーズンの幕開けとなります。
4月|湿度も低くベストな時期
-
平均最低気温:9.4℃
平均最高気温:19.0℃
日平均気温:13.9℃
平均降水量:124.5mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:11.0日
平均降雪日数:0.1日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:11.1日
湿度:60%
平均月間日照時間:175.4時間
日照時間が多く、外壁塗装にとってはベストシーズンと言えますが、春の繁忙期にあたります。それでもこの時期に施工をしたい場合は3ヶ月前から現地調査を依頼するなど事前に計画的に進める必要があります。
5月|塗装に適した時期は続く
-
平均最低気温:14.0℃
平均最高気温:22.9℃
日平均気温:18.2℃
平均降水量:137.8mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:11.4日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:11.4日
湿度:69%
平均月間日照時間:172.5時間
業者が対応可能なら連休中の塗り替えもお勧めですが、依然繁忙期でありますので4月と同様に3ヶ月程度前から計画的に進めて下さい。注意点は5月後半は梅雨が近づきますので天候不順の可能性が出てきます。月末付近に工程がかからないように予定を組む検討も良いでしょう。。
春の総評
-
・気候条件(気温5℃以上、湿度85%未満):YES
・繁忙期(業者が他のお客に忙しい傾向):YES
・対象面が乾燥していない日数(月平均):11.4日
【現地調査依頼のお勧め開始時期:1月中旬~下旬頃】
①気候条件、②繁忙期か否か、③降水・降雪日数、高品質の外壁塗装サービスを受ける為に最適な時期をみるのには上記3点を踏まえると分析としてより効果的です。気候条件のみに着目すると4月上旬~中旬ですので、繁忙期を少しずらしたい人には繁忙期に入る少し前の3月下旬も施工スケジュールとして狙い目かもしれません。その場合、現地調査の依頼する時期は業者選びの期間も含め、準備期間を想定し1月中旬~下旬頃からが良いでしょう。
夏:6月~8月の気象データ
6月|梅雨入りの時期に大きく左右
-
平均最低気温:18.0℃
平均最高気温:25.5℃
日平均気温:21.7℃
平均降水量:167.0mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:12.7日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:12.7日
湿度:75%
平均月間日照時間:123.2時間
湿度の増加と日照時間の減少はありますが、外壁塗装ができない程度ではありません。また、昨今塗料の進化もあり、湿度に対応できるようになっていますのでこの時期を問題にする必要はないでしょう。
7月|梅雨明けの時期に大きく左右
-
平均最低気温:21.8℃
平均最高気温:29.2℃
日平均気温:25.0℃
平均降水量:153.5mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:11.8日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:11.8日
湿度:77%
平均月間日照時間:143.9時間
通年を通して最も湿度が高い時期の為、外壁塗装の工事は少ない傾向にあります。優良業者も閑散期の為、業者は柔軟なスケジュールで対応できる傾向があります。準備期間も短く進行が可能でしょう。
8月|問題はただただ暑さ
-
平均最低気温:23.0℃
平均最高気温:30.8℃
日平均気温:26.4℃
平均降水量:168.2mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:9.0日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:9.0日
湿度:73%
平均月間日照時間:175.3時間
塗装作業において5℃以下は避けて下さいとお伝えしましたが、反対に避けるべき高すぎる温度は【気温:35℃以上/塗装面温度:50℃以上】です。理由は急速な乾燥は気泡の原因となり、仕上がりのムラやひび割れを引き起こす可能性がありますが、このデータでの8月は暑さが問題として見れますが、都度確認しながら気泡の原因を起こさせない対策で施工は問題ないでしょう。繁忙期でもない為、台風シーズン前に住まいのメンテナンスをしておきたい方には絶好の機会となります。梅雨明け前から予定を立て、業者とよく打ち合わせをするイメージでバッチリです。
夏の総評
-
・気候条件(気温5℃以上、湿度85%未満):YES – 都度、湿度に注意
・繁忙期(業者が他のお客に忙しい傾向):NO
・対象面が乾燥していない日数(月平均):11.1日
【現地調査依頼のお勧め開始時期:5月上旬~中旬頃】
春の終わり~梅雨入り、そして梅雨明けと同時に気温が上昇。湿度と温度のケアが肝心です。現在の塗料は湿度が高くても問題なく塗装が可能ですが、この時期に施工をするとなると常に湿度・温度への配慮は必要です。また、突発的なゲリラ豪雨が発生する時期でもありますので天気予報には注意が必要ですので、業者選びはそういった点を熟知している必要があります。気温が上がる前の梅雨の終わり頃、などは湿度が若干落ち着くタイミング、また繁忙期でもない為、頃合いを見測る必要はありますが、7月上旬頃も検討してもいいかしれません。その場合、業者選び・現地調査の依頼開始は2ヶ月前程度前の5月上旬から中旬にかけてスタートするのが良いでしょう。
秋:9月~11月の気象データ
9月|秋雨・台風シーズン到来
-
平均最低気温:22.8℃
平均最高気温:26.9℃
日平均気温:22.8℃
平均降水量:209.9mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:12.2日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:12.2日
湿度:75%
平均月間日照時間:117.8時間
秋は秋雨と台風シーズンに注目下さい。つまり最も降水量が多い。日照時間は梅雨よりも短く(=作業時間が比較少ない)、湿度も梅雨とほぼ変わりません。台風の通り道となる地域は影響を受けやすい為、地域によっては、施工時期ではなく現地調査・業者選びの計画を立てる時期に充てても良いかもしれません。
10月|秋の塗り替えシーズン到来
-
平均最低気温:14.0℃
平均最高気温:21.5℃
日平均気温:17.5℃
平均降水量:197.8mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:10.8日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:10.8日
湿度:68%
平均月間日照時間:133.4時間
台風が過ぎ去ればいよいよ本格的な外壁塗装シーズンの到来です。湿度も下がり、気温もちょうどよく、天候も予想しやすい為、スケジュール通りに進みます。つまり繁忙期ですので業者が忙しくなります。
11月|引き続き外壁塗装シーズン
-
平均最低気温:8.3℃
平均最高気温:16.3℃
日平均気温:12.1℃
平均降水量:92.5mm
平均降雪量:0.0cm
平均降水日数:7.6日
平均降雪日数:0.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:7.6日
湿度:64%
平均月間日照時間:146.6時間
年内にリフォームを終えてしまいたい方はこの時期に現地調査・業者選びを開始しないと間に合わなくなるかもしれません。さらに繁忙期で依頼が大変多い時期ですので、少し早めの10月下旬頃から相談開始が望ましいです。
秋の総評
-
・気候条件(気温5℃以上、湿度85%未満):YES
・繁忙期(業者が他のお客に忙しい傾向):YES
・対象面が乾燥していない日数(月平均):10.2日
【現地調査依頼のお勧め開始時期:8月上旬~中旬頃(10月工期)/10月上旬~中旬(12月工期)】
秋雨・台風シーズンの10月中旬を過ぎれば、晴れた日が多くなり、湿度も下がり、天気も春より安定し、依頼が混み合う季節の為、この秋に施工を検討したい人は早めの相談がおススメですが、秋の施工にこだわらない人にとっては少し繁忙期を若干ずらした9~10月上旬も実はお勧めかもしれません。すべては結果論ではありますが、過去のデータから推測するとどの時期も雨は降りますし、8日間~12日間の雨の見込みが毎月あるわけですので、見方を変えればそこまで業者が忙しい・品質のムラがおきやすい繁忙期をわざわ狙う必要がないかもしれないのです。しっかりと予測をしながら随時対策を講じられる業者で、その業者の時間がある時期に依頼する事が最も良い選択肢とみて良いでしょう。
ただ、繁忙期を懸念したちょうどいい時期の話をすれば、埼玉県全域においては秋雨前線の影響を受ける事もありますが、気圧配置や、当社の施工地域でもあります埼玉県内部の地域(山間部や平野部)で異なるので、そういった点を業者と相談しながら、繁忙期の10月中旬以降を避けた時期を狙うのもお勧めです。あるいは気温が下がってくる12月上旬も視野に入れてみて下さい。10月上旬を工期として検討する場合は、8月上旬~、12月上旬を工期として検討する場合は10月上旬~現地調査・業者選びを開始して下さい。
冬:12月~2月の気象データ
12月|寒い日を除けば、日中は問題なく塗装可能
-
平均最低気温:3.5℃
平均最高気温:11.9℃
日平均気温:7.6℃
平均降水量:45.0mm
平均降雪量:ほぼ0.0cm
平均降水日数:4.9日
平均降雪日数:0.4日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:5.3日
湿度:56%
平均月間日照時間:172.2時間
12月下旬からは霜が降りることも増えていき、塗り替えの妨げになりやすい時期となっていきますが、12月上旬・中旬は繁忙期からもズレ、秋よりも長い日照時間に加え、降水・降雪日数も少ない為、十分に施工が可能です。高品質の施工を受ける、という目的においては非常に狙い目と言えるでしょう。
1月|1年で最も日照時間が長く、最も気温が低い
-
平均最低気温:0.9℃
平均最高気温:9.6℃
日平均気温:5.2℃
平均降水量:52.3mm
平均降雪量:5.0cm
平均降水日数:5.3日
平均降雪日数:1.6日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:6.9日
湿度:52%
平均月間日照時間:170.1時間
埼玉県の1月の平均最低気温、平均最高気温も上記の東京都のデータとほぼ同じです。1月は塗装ができるギリギリの気温となります。業者の閑散期。特にスレート屋根の場合、乾きにくいシチュエーションに遭遇する可能性があり、乾燥時間が多めに取られ工期が延びる可能性がありますが、部分的な塗装であれば影響は少ないと考えて良いでしょう。どちらにしましても温度の状況を随時確認しながら作業をする必要がある時期となります。湿度は問題ありません。
2月|1月と同様に気温の低さが問題
-
平均最低気温:1.7℃
平均最高気温:10.4℃
日平均気温:5.7℃
平均降水量:56.1mm
平均降雪量:5.0cm
平均降水日数:6.2日
平均降雪日数:2.0日
平均降水日数と平均降雪日数の合計日数:8.2日
湿度:53%
平均月間日照時間:167.3時間
2月は1月と同じく気温が低いために作業時間が限られてしまうのが問題のポイントとなります。湿度も問題なく、業者の閑散期でもありますので3月を念頭において、1月~2月頃から業者に積極的に連絡を取り始める時期としては非常に有効です。話もしっかりと聞いてくれる時期です。
冬の総評
-
・気候条件(気温5℃以上、湿度85%未満):12月OK / 1月・2月NO – 気温が低すぎる
・繁忙期(業者が他のお客に忙しい傾向):NO
・対象面が乾燥していない日数(月平均):6.8日
【現地調査依頼のお勧め開始時期:8月上旬~中旬頃(10月工期)/10月上旬~中旬(12月工期)】
山間部や日本海側では大雪となるケースがありますのでそういった地域にお住まいの方にはお勧めできませんが、春先を見据えた相談開始時期としては非常に有効です。閑散期・業者はしっかりと打ち合わせをしてくれます。乾燥時間に十分な配慮すれば問題新年度をリフォームした住まいで迎えたい場合もお勧めです。ですが、繁忙期を過ぎた12月上旬・中旬が断然お勧めですが、大雪とはならない地域では1月・2月もそこまで業者は差を感じていません。その理由をご説明します。
熟練された業者の工夫|冬の塗装
春夏秋冬、それぞれに向き合うべき外壁塗装の課題|当社の職人の作業中の様子
あらゆる環境に適応させる外壁塗装の術
-
●暖房機器の活用
※作業エリアの温度を適切に保つ -
●下地の確認・養生の徹底
※冬場は霜や結露が発生しやすいため、塗装前の下地乾燥確認 -
●施工後の管理
※施工後24時間の極端な気温変化を避ける
気温や湿度による影響を考慮する必要がありますが、何度もお伝えしてまいりましたが、外壁塗装の適切な時期は春でも秋でもそうでない時期でも、実はそこまで差がありません。なぜなら出来ない場合は、出来ないと判断し、適切な対策をとって目的を達成させるからです。
外壁塗装における要点は塗料の仕様書に沿った作業環境要件を満たし、乾燥した面(下地の管理)で塗布し、適切な乾燥管理ができたか、どうかにかかってきます。気温が低すぎれば、業者は暖房機器を活用して作業環境用件を満たします。大切なことは状況の予測・判断能力、そして対策を講じられる実行力が決め手となります。これはどの時期においても当てはまります。ですので1月であっても6月や9月であっても塗装で失敗する、とはならないのです。むしろ閑散期のようにスケジュールが取りやすい時期に業者とコミュニケーションを開始、時間をかけて業者を選定、その業者の適切な判断・時期に施工を開始するのが最も賢い選択と言えるでしょう。さらに繁忙期ではない為、割引(総工事費の約5~10%程度が相場)も受けられやすいはずです。ですのでお客にとって、「施工する時期を選ぶ事」よりも、「施工する人を選ぶ事」が何よりも重要なのです。
信頼できる業者の信頼できる施工時期がベスト?
当社代表取締役社長の近澤泰義
いかがでしたでしょうか?外壁塗装の最適な施工時期・最適な季節選びについて記事にさせて頂きました。気候条件としては間違いなく、春・秋を狙う事が望ましいですが、繁忙期の業者の中には、忙しさのあまり(確認不足・職人不足等で)施工不良が起こってしまう事も否めません。通年を通してバランスの良い時期を工期に想定し、その2ヵ月、3ヶ月前あたりから業者選びや気になる業者へ現地調査依頼を開始して下さい。
当社は完全自社施工、狭山市に本店、東村山市に支店を置き、所沢市を含む全20地区にて無料の診断、建物全体修繕の対応を行っております。瓦屋根や付帯部を含む外壁塗装はもちろんのこと、雨樋の交換や掃除、雨漏り調査、ひび割れ補修、さらに一戸建てだけでなくビル、アパートの建物全体修繕まで幅広く対応可能です。また当社は2社以上からの相見積りを推奨していますのでお気軽に現地調査の依頼が可能です。どんな些細なお困りごともまずは当社にご相談下さい。
【当社の施工例】外壁塗装に係る施工例
当社が行った外壁塗装の施工例やお客様の声をご紹介します。どの家も家の作りが違いますのでその状況もまた異なります。その家に合った適切な必要な施工だけを行います。瓦屋根工事など高所の場合、どの業者も同様に足場工事が必要となる場合があります。その場合は、この機会に合わせて屋根と外壁をセットにして、予算を圧縮した形でご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
当社による外壁塗装・屋根塗装の施工事例
当社で工事を行われたお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積り依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人

代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
防水工事・外構工事・足場工事・シーリング工事・白蟻駆除株式会社CHIKAZAWA
建設業許可(般-27)第69007号
本社:埼玉県狭山市南入曽409-4
川越支店:埼玉県川越市川鶴2-13-8 矢野ビル1階
東京支店:東京都東村山市秋津町5-24-7-105

























