悪徳業者に外壁塗装を任せると起きる事｜後悔しない業者選び

悪徳業者との出会いの多くは、突然の訪問です。または、チラシやホームページから問い合わせをする事によっても生じます。築年数が10年、20年と進むにつれて雨漏りの不安、屋根や壁、付帯部など家のメンテナンスについても考えている方は少なくありません。特に個人の「戸建て」、オーナーの方においては「ビルや建物全体」についてになるでしょう。「とにかくなんでもいいから良い業者を見つけ、不安点を解消したい」それこそが悪徳業者の想定しているお客様になります。特に高齢者や主婦の方と見ておいた方が良いでしょう。まず確実に言えることとしては飛び込み営業の場合には前回依頼した施工会社との工事保証の観点から屋根はもちろん、家の調査を決してさせてはいけませんし、現地調査は必ず「同行」する事がもっとも重要です。「お金を出せば自分の問題を解決してくれる」という落とし穴で被害に遭う人が多いというのが実情です。

考えて頂きたいのは業者を選定した時点で失敗するかもしれないというリスクが伴うという事です。そこで本記事では失敗しない為の主な2つ視点、「どういう業者を選ぶべきか」「悪徳業者だと判断できるポイントは何か」を中心に説明していきます。

外壁塗装の被害は現場調査から

当社でも現地調査のお問合せを頂く際に、お客様の中には現場の立ち合いを行わず見積書の費用だけをみて判断する方が少なくありません。しかし、施工そのものはすべてこの現地調査での調査結果によって施工内容が変わり、またそれに準じてコストが決まってくるという事です。つまり方針を決める重要な過程となり、いわば、施工よりも一番の要になります。お客の視点から見るとお金をかけずに業者の仕事ぶりが確認ができる重要な機会といって過言ではありません。信頼できない業者の多くは契約までにも信頼できない事をお客に対して、何かしらしている事があるのです。

つまり、見積書の書類だけでは決してわからない事があるという事です。悪徳業者の場合、現地調査は5分～10分だけでざっと目視で判断、そして金額を決める、写真すら撮らないという業者もいる為、悪徳業者に遭わない為にも立ち合いは必須と言わざるを得ません。

外壁塗装で悪徳業者に遭わない為の現地調査を行う業者へのテストポイント

• 時間通り現場にきたか
• 家の間取りの測量にスケールを当てて測っているか
• 屋根の目視できない部分をしっかりと把握しているか
• 現地調査全体で時間はどれくらいかけているか
• 家の付帯部の数を数えているのか
• 質問にしっかりと向き合ってくれるのか

職人気質という言葉を聞いた事があるかと思います。その中でも寡黙で少し不愛想で淡々とプロとして仕事を進める感じの印象があるかもしれませんが、お任せだけしていては大切な家を危険に晒してしまう事があります。目視しただけであなたの家を判断する業者は注意をしてください。常に横に付き添って、一緒に家の問題を発見する感覚でどんどん質問して参加していく事が大切です。

外壁塗装の見積書で金額を重要視

もちろん、施工業者側も人間ですので金額については重要な要素となりますが、金額ありきで話を進めると失敗が起こりやすいのです。通常、まともな外壁塗装や屋根の施工業者ですと現地調査の結果を踏まえて「なぜこの金額なのか」についてしっかりと入念に練られた見積書や提案書をお客に提案しますが、技術力に自信がない、提案する事に自信がない業者はとにかく契約をとる為に金額の話をして、すぐに決めるようなアプローチを行います。詳しい説明をすることができないケースが多いです。

割引の提案、不安を煽って契約を急かす

よくある話が、「今日中に契約してくれたら足場代を無料にする」「あと一か月もすれば雨漏りが起きるから今のうちに契約をした方が良い」など割引で誘う、不安を煽るそういったやり方で契約を迫る業者は悪徳業者の可能性が高いです。

外壁塗装が半値に？

合計金額ばかりに捕らわれてしまい、目の前の問題を解決したいが為につい先走ってしまい失敗する（＝また施工費が必要になる）ケースがあります。外壁塗装を依頼するどのタイミングにおいても疑問を持つようにすることが大切です。たしかにコストを半値にする事は可能かもしれませんが、その分、品質が下がります。
そういった割引の背景には以下のような事がお客の知らないうちに起きています。

• 職人さんに無理をさせる
• 必要な塗料の缶数を頼まない
• 工程を一つ抜いてしまう
• お客様の目に見えない部分でとことん手抜き

プロが言うから大丈夫、私は素人だから考えすぎ、という事で線引きをしてしまうと思わぬ落とし穴が待っているという事です。割引によってどこかに無理な負担がかかり、工事は問題なかったが、半年後に塗装が剥げる、そこから腐食し、経年劣化を早める事に繋がり、また外壁塗装をお願いしなければならないという最悪の事態も起きてしまうのです。

外壁塗装の知識がないまま契約

外壁塗装における悪徳業者とまともな業者の違いはなんでしょうか？様々な意見が存在しますが、まずは会社としての利益率のバランスが非常に悪いところからきているといっていいでしょう。どの業者もわざわざ家を悪くするために工事をする人はいません。飛び込み営業についても彼らは彼らでノルマを達成しないといけないといった自分本位の理屈をお客に強いる事により、施工自体がお客の為になってしないので悪徳業者となるわけです。お客側としては失敗しない業者選び・失敗しない施工の為にも「知識」が必要なのです。

最低限の下調べ

知識を得たいと思っていてもわからない事がわからない。そういうお客も少なくありませんが、あくまでも金額については以下のポイントにそって知識や情報を把握する事をお勧めします。

• 家の大きさを予めメモしておく
• 塗料の種類をある程度知っておく
• 外壁塗装・屋根塗装についてWEB検索などで知識を得る
• 現地調査を依頼している施工会社に質問

住む家はご自身の身体といっても良いほど大切なものですから、将来を見据えてメンテナンスの為にも知識を得ておき、しっかりと業者と対話できるようにすることでいい加減な業者もすぐに識別でき失敗しない工事の確率があがります。営業の良いキャラクター、面白い話法で決定せず時間をかけて冷静に選ぶようにしましょう。

お客と近所の関係が悪くなる事も

悪徳業者やそうでない業者にも多いのが契約者だけ見てしまっている点です。お客にとって家はずっと住み続ける為の大切な場所になります。その過ごし方はまた、近所付き合いによっても大きく左右しますが、特に家のメンテナンスに際し、施工を悪徳業者や雑な業者に依頼するとかえって近所との関係が悪くなってしまう事にも留意する必要があります。足場を組む場合にも騒音問題が発生する為、作業の前に挨拶周り、高圧洗浄の際にも水の飛散により近隣の洗濯物への影響を配慮した形で挨拶周りが必要ですが、しっかりした業者に依頼しない事によってそういった不利益がかかる事があります。

営業会社と施工会社で話が違う

営業の多くは契約するのに必死のあまり都合のいい事しか言いませんし、お客が判断するための時間をうまく与えないようにします。また一旦契約すると営業は役目が終了し、態度の悪い施工会社が現れるといったケースもあります。また営業で話をした内容と相違し、施工会社が行う施工に不満を持ちクレームに発展する事も十分起こり得ます。騙されない為にも会社に細かな確認をとり、職人さんにも随時質問をするといった事が大切です。契約前に気づく為にもどんどん質問をすることが大切です。そして信頼できると心から思った時だけに契約をするようにしてください。契約する事が必ずしも前進しているという事にはならないケースがあるからです。やり直しというシナリオがあるかもしれません。悪徳業者を選んでしまう場合には最初からそのサインが最後まですべて繋がっているという事です。