天窓から雨漏り!交換するだけの陽当たりのメリット・雨漏りの原因・修理費用とは?
当社でも天窓を撤去してしまうか、残すか、交換するか、どうすればいいのか、よく相談されます。予算にもよりますが、天窓は要らないorあってもなくてもどっちでもいい+費用を少なく雨漏りを解決したい、という場合には『撤去』をお勧めする事が少なくありません。造り付けの天窓の場合でしたら雨漏りは当然発生しやすいので交換の提案もすることがあります。天窓の結露、窓周辺のカビがたくさん、というケースの家が総じて多いように感じます。すべてはリスクとベネフィットのバランスが決め手となります。
天窓の施工は屋根の範疇となり、天窓だけで調整というわけにはいかないので、屋根のメンテナンスと一緒にやってしまう人も少なくありません。実は、業者でも天窓の交換を経験している業者は比較的少ないのが現状です。また天窓の設置される経緯をご存知でしょうか?それは建築基準法28条1項で定められている採光基準がある事により設置されるケースが多いためです。日照量や窓の大きさ、配置などの規定が設けられており、建築士はこれらの基準に基づいて設計を行わなければなりません。
天窓もご存知の通り、各製造メーカーは長い歴史を歩んでいます。その様々な問題を常に集積し、また情勢に煽られたくさんのメーカーが撤退、2024年の現在ではベルックス・リクシルの2社のみが製造を行っております。
そこで今回は天窓からの雨漏り修理で必要な施工内容、そしてその費用の紹介をしたいと思っています。多くの方は撤去を選択しますが、自然採光の効果は住む人の健康面、精神面の促進や照明代の節約などメリットもありますので、天窓を維持・交換する場合に選ぶメーカーの紹介もしたいと思います。今回の記事であなたの家の天窓を交換するか、撤去するかの良い判断材料になる事を期待しています。
天窓からの雨漏り|修理方法と費用
天窓からの雨漏りが発生している場合、概ねこれら3パターンが主な解決方法となります。
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パターン1:パッキン交換・清掃 // 4~6万円
〇だいたいこれで対応 -
パターン2:天窓の撤去 // 10~15万円
〇もう寿命なんで外してしまいましょう -
パターン3:天窓の交換 //35~50万円
〇天窓が良い、明るさが欲しい、という人向け
どのような対策で雨漏りを止めるかは、天窓のどこから水が入っているかによって大きく変わります。ただ、これまでの経験からして多くのケースではメンテナンス不足で雨漏りが発生しているのが実情です。そもそも天窓の耐用年数はだいたい25~30年ですので、築年数(or天窓の設置年数)がだいたいその頃合いになった方は撤去か、交換かそういった話になります。10年等の場合にはパッキンの交換対応で雨漏りメンテナンスを行うといいでしょう。
屋根のメンテナンスとセットで安くする
屋根や外壁のメンテナンスをセットで行う際に、もし屋根に天窓があれば、セットで行う事をお勧めします。その場合には実際の状況にもよりますが、ガラスパッキン(ガラス窓ゴムパッキン)の交換(4~6万円程度)だけで済むでしょう。採用した塗料などにもよりますが、10年or15年ごとにメンテナンスを行う場合には天窓のメンテナンスとセットで行うと長期的にみて安く済むでしょう。足場工事の事を考えると一度で済むのでなおさら安くなります。
天窓をほったらかし30年
天窓のメンテナンスをしないまま25年~30年放置してしまうと、周辺の気づかなかった浸水によって建築材の腐食があったり排水部などの不具体が起きている可能性もありますのでその雨漏り対応で10万や30万といった施工費がかかってしまいますので念頭に入れておく必要があります。
天窓の交換はDIYは可能?
気を付けて欲しい点としては、DIYで天窓を行おうという方です。実務経験などがあれば可能かもしれませんが、まず天窓の重量が約20kg程度と非常に重いため、もし事故が起きてしまうと病院代の方が高くついてしまうかもしれませんし、雨漏りが止まるかどうかも非常に不透明です。我々含めプロの雨漏り専門業者でも雨漏りの原因を特定するのは結構難しいです。ですのでご自身でのぼって防水シート、下地ケアなどを行い、コーキングをベタベタくっつけて止まるかというと多くは止まらないでしょう。天窓の雨漏りというのは単純ではありません。天窓の周りの屋根から漏れているのか、天窓自体から漏れているのか、またそれはメンテナンスされていたものか否か、あるいは、30年間ほったらかしだったものか等で大きく変わります。なので、なるべく予算をかけずに雨漏りを止めたいという方に関しては、
撤去をおすすめしています。
天窓の交換を考える – 日当たりの悪い家で起こる3つの事
居室の採光に関する規定は建築基準法の令19条、令20条、法28条、にしっかりと定められており日本では部屋への採光を義務としています。そして健康面においてもご存知の通り、太陽の光は体内で骨を丈夫にする上で欠かせないビタミンDを作ったり、血中カルシウム濃度を調整したりと免疫に重要な素材を提供してくれる要素です。朝日を浴びて体内時計をリセットすることも非常に大切です。通常の窓から十分な光が入るから問題ない、という方もいらっしゃるでしょう。天窓を撤去するか否かはメリットとリスクの両方で計算して最終的にメリットであれば撤去をする判断をするといいでしょう。法律でも採光設定が定められているのには確かな理由があるからです。それでは陽当たりが悪くなるとどういった事が起きやすくなるのでしょうか?
- 採光が必要な理由①|湿気が籠る
- 採光が必要な理由②|光熱費が増える
- 採光が必要な理由③|生活リズムが整えにくい
採光が必要な理由①|湿気が籠る
太陽の光が当たらないと、部屋は湿気がたまりやすくなります。そして湿度の高い状態が続くと、カビなども発生しやすくなるため、健康にも悪い影響が生まれます。また湿度が高すぎると、建材や設備の劣化を早めます。日光の殺菌効果は、よく知られている紫外線だけでなく可視光自体にもあることがわかっています。
採光が必要な理由②|光熱費が増える
日光は明るいだけでなく「暖かい」ものです。陽当たりが悪いと室温が暖かくなりにくく、その分、暖房費が増えてしまう傾向があります。また採光が十分に取れれば、日中の照明代を抑える事ができます。
採光が必要な理由③|生活リズムを整えにくい
この生活リズムが整えられる一番の大きなメリットが「適切な睡眠状態」を確保できる事です。こちらもご存知の通り太陽の光には体内時計を整える役割があり、日の光を浴びることで自然と生活リズムが改善されていくとされています。よい目覚めと質の高い睡眠を目指すには、採光環境は必須だと言えるでしょう。
天窓の交換を考える – 通気性と高い採光性を提供する天窓メーカーの紹介
以前は松下電工やトステム、三協立山、不二サッシなど多数のメーカーからも天窓商品がでておりましたが、現在ではリクシル、日本ベルックス(デンマーク)だけとなってしまいましたが、天窓の品質やアフターメンテナンスなどのサービスは格段に向上しています。どんな機能があるかを知る事でも天窓を交換、あるいは撤去するか等、判断材料にしてください。
- 天窓 VELUX -ベルックス-
- 天窓 LIXIL -リクシル-
天窓 VELUX -ベルックス-
ベルックスは、高い採光性・優れた機能でどんな空間や屋根にもフィットさせるための天窓をラインナップしています。
高い採光性
壁面の窓は一方向に面しているため、光が入る時間帯が限られます。天窓は屋根面に設置されているので、多方面の光を取り入れることができます。
スムーズな通気性
天窓は設置位置の高低差を活かせるので、立体的に風が循環して風の通りがスムーズになり、普通の窓だけの空間に比べて通気量が2~4倍にもなります。
優れた遮熱性
遮熱性に優れたガラス使用を選べば、室内に過度に熱が侵入することはありません。自然光を効率よく取り入れると同時に熱をカットするので、むしろ冷房効率もよくなります。
視線を意識しない安心
隣家の窓と対面するような環境でも、お互いの視線や生活音を気にする必要は ありません。特にプライバシーが必要なベッドルームやバスルームでも明るさや解放感を実現できます。
自然を楽しめる快適性
天窓なら室内にいながら空を眺めるという贅沢な時間を過ごすことができます。日中なら青空と流れる白い雲、夜なら月や星を楽しめるというのは天窓でしか味わえない特別なメリットです。
フラットシリーズ
「フラット・緩勾配」に対応。現場で組む枠に被せるシンプルな構造。住宅・非住宅とさまざまなシーンで自然光を採り入れられ、鋼板屋根や塗布(塗膜)防水にも対応します。
FCMフィックスタイプ
陸屋根・緩勾配でも使えるフラットシリーズ FCM フィックスタイプ。低価格で高性能。使用勾配は0°~31°枠がなく広々空を見渡せます。
スカイビューシリーズ
VS電動タイプ
色々な空間で、高所用として最適
網戸を標準装備した押し出し開閉タイプ。雨を感知して窓を自動で閉めるセンサー機能が標準装備です。
VS手動タイプ
開閉ロッドによる手動操作に網戸を標準装備した押し出し開閉タイプ。配線のいらないソーラーブラインドがあります。
FSフィックスタイプ
シンプルな採光用として安価に天窓特有の自然光を得られるフィックスタイプ。開閉型との組み合わせで採光・眺望が広がります。
VS電動タイプ
色々な空間で、高所用として最適。網戸を標準装備した押し出し開閉タイプ。雨を感知して窓を自動で閉めるセンサー機能が標準装備です。
VSSソーラータイプ
【リフォーム専用】 配線不要のソーラー天窓。VSタイプの開閉用電源としてソーラーパネルと蓄電池を内蔵しました。古い天窓を交換するときなどに便利です。
FS SRスチール補強天窓
「30分耐火の屋根」に対応。FSフィックスタイプの木枠をスチールで補強。都市部の密集する立地ですまいに光を届けるべくカスタマイズした天窓。
ルーフウィンドウシリーズ
GGL/GGU手動タイプ
小屋裏空間など、手元操作に最適。掃除などのお手入れが簡単な中軸回転タイプ。天窓を閉めたまま換気できる 「閉め切り換気機能」 付き。
GGU寒冷地タイプ
寒冷地の小屋裏空間に最適。天窓として業界初のトリプル(三層)ガラスを採用。断熱性能を向上し、日射熱取得を増やした寒冷地用天窓。
GGHタイプ
GGUをベースにした排煙天窓。電動タイプは、日常開閉と排煙機能の2つを実現。非常時には、手動コードでも操作できます。
天窓 LIXIL -リクシル-
自然の力を、住まいのすみずみへ。スカイシアター流、エコスタイル。天窓業界初の親水性の働きで雨が降るたびに、ガラスをセルフクリーニングできるアクアコート。水切り簡易構造で施工性も抜群。
風の流れを作って人に、環境にやさしい生活
住まいの換気計画を考える際には、天窓の設置も考えてみましょう。温かい空気が下から上に流れる性質を活かして住まいの風通しを良くするなど、天窓はまさに、エネルギーゼロで実現できるエコロジーな換気装置なのです。主な特徴はこちら
- 温度差による通風効果で、無風時にも風の流れ
- 風の圧力差を利用して、空気の入れ替え
- 涼しく心地の良い風が、住まいのすみずみまで
- 空気と一緒に熱や湿気も排出。建築材を傷める結露などの発生を抑制
- アクアコート仕様で雨の力を利用して、自動的にキレイになるセルフクリーニング効果
- 遮熱高断熱複層ガラスの仕様
- 標準タイプと高遮蔽タイプ(それぞれ手動・電動タイプあり)
天窓からの雨漏りなら相見積りで費用を把握
いかがでしたでしょうか?天窓のメリット・デメリットをお伝えしました。あなたの家は窓から十分に採光がとれていますか?それとも天窓は必要ですか?今回は天窓からの雨漏りでしたが、雨漏り自体の原因を特定していく中で天窓だった、というケースもあります。天窓の劣化はすぐに雨漏りへと返ってきます。原因も単純なものから、長年の放置による浸水からの深刻なダメージ、という場合もあり業者による現地調査による特定が必要です。
また業者選びにおいては、実際に発生する工事費とその品質の関係性についてもチェックする事をお勧めいたします。当社のサイトでもいくつか記事を掲載しております。悪徳業者は確かに存在し、当社含め、どの業者においても慎重になる事は必要不可欠です。お客の思いを誠実に受け取り、10年、20年先の未来を見据えた必要な工事、誠実な見積書を提示する業者を選ぶことが大切です。そこについてくる費用こそが私達の言う「適正価格」になるわけです。必要な施工、必要ではない施工、この見分け方が一番重要です。
悪徳業者は不要な工事を発注させて費用とまた技術が不十分の場合には再度施工するハメにもなる為、現地調査の立ち合いは必ず時間を割く事をお勧め致します。なぜその業者はその工事が必要と思ったのか。ぜひ質問して下さい。当社は、外壁塗装・屋根塗装工事を始めとし、瓦屋根やスレート屋根などの補修や外壁の張替え、雨漏りの対応なども行っていますのでシーリング工事においても家全体への配慮をしながら遂行致します。狭山市、川越市、東村山市に事業所を構え、埼玉県・東京都の全20都市にて対応可能です。無料にて現地調査を行います。また当社では2社以上へ見積もり依頼をすることをおすすめ致します。『営業から雨樋工事をすすめられた』『火災保険で無料だから今のうちにやっておいたほうがいいといわれた』等、些細な事でも構いません。是非ご相談・ご連絡下さい。診断だけでも大歓迎です。
【当社の施工例】雨漏り修理の施工例
当社が行った雨樋・雨漏り修理の例やお客様の声をご紹介します。どの家も家の作りが違いますのでその状況もまた異なります。その家に合った適切な施工を行います。屋根塗装工事など高所の場合、どの業者も同様に足場工事が必要となる場合があります。その場合は、この機会に合わせて屋根と外壁をセットにして、予算を圧縮した形でご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
雨樋工事や雨漏り工事の事例
当社で工事を行われたお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積もり依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
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