
坂戸市|雨漏りの原因はベランダ・屋上?防水工事に係る費用、工期、補助金
住宅の雨漏りが一度でも発生してしまうと、たとえ修繕済みの状態でも、売買時に申告義務(物理的瑕疵の告知義務)が生じてしまうのをご存知でしょうか?つまり住宅の価値は、購入時からの不断のケアで決まるわけです。結果によっては、住宅の価値が平均よりも下落、売買価格に大きな影響を与える可能性さえ潜んでいます。さらに、雨漏りは家の中に侵入している為、柱や梁といった部材が弱り、耐震性の低下に繋がるリスクすらあります。
「雨漏り」は耳慣れしたワードで天井や屋根周り、外壁を思い浮かべるかもしれませんが、実はベランダやテラスが原因で雨漏りが起こるケースが珍しくありません。雨漏りを防ぐためには、定期的な診断や防水工事が不可欠です。
本記事では、防水工事を怠った時に起こり得るリスク、防水工事で使用する防水膜について、そしてさらに、埼玉県坂戸市で利用できる助成金の有無や、工事費用を安く抑えるポイントについても紹介します。住宅のメンテナンス費用は決して安くありません。しっかりとメンテナンスされた物件は高く評価される傾向がありますので特に外壁塗装や屋根塗装を検討している方は、費用相場感やベランダや屋上の防水性に着目してみて下さい。
防水工事はどんな工事?
防水工事は住宅の寿命に影響する
住宅にとって、防水工事は非常に重要な役割を果たします。なぜ防水工事が必要なのでしょうか?また、実際に防水工事とはどのようなものなのでしょうか?防水工事の基本的な概念とその必要性について解説します。
防水工事の基本知識
防水工事は、建物に雨水や湿気が浸入するのを防ぐための作業です。この工事では、特に水分が侵入しやすい箇所に対して、防水層を設けたり、防水材を塗布したりして、建物の劣化を防ぎます。
防水工事が必要な場所とその重要性
住宅には、水の影響を受けやすい箇所がいくつかあります。これらの場所に対して、防水工事を施すことで建物の保護が強化されます。以下は、特に注意すべきポイントです。
- 外壁:目立たないひび割れから水が入り込み、構造部分にダメージを与える可能性があります。
- 屋上・バルコニー:外部の天候に直面しやすいため、ひび割れや防水層の劣化が進行しやすい場所です。
- ベランダ:排水がうまくいかない場合、水が溜まり、防水層が劣化して雨漏りを引き起こすことがあります。
外壁については、外壁塗装時に防水処理が施されることが一般的ですが、屋上やバルコニー、ベランダは定期的な防水対策を行う必要があります。これらに適切な処置を施すことで、住宅の耐久性を向上させることができます。定期的な点検と早期の対策が、長期的なメリットをもたらします。
トップコート
防水工事とは主に、「トップコート」と呼ばれる防水膜を塗ることを指します。これはベランダや屋上の床に広がるグレーの層のことで、雨水や紫外線からベランダや屋上を守り、耐久性を維持することができます。これらの部分に防水工事を施すことで、雨水が建物内部に浸入するのを防ぐことができます。もし防水工事が施されていないと、雨水がひび割れや隙間を通って建物の内部に浸透し、最終的には壁や天井、さらには基礎部分にまで影響を与えることがあります。
トップコートは一度塗ればその効果が保たれるわけではなく、時間によって劣化していきます。劣化するとひび割れや剥がれが発生し、そこから雨水が浸透する恐れがあります。ベランダや屋上から雨水が浸透することで、建物の内部に侵入し、構造に悪影響を及ぼす可能性すらあります。構造に悪影響を起こすと、建物の寿命を縮めることになります。そのため、定期的なメンテナンスを行い、劣化を抑えて安全に保つ必要があるのです。
防水工事を行う必要性がわかったところで、より細かく防水工事のメリットを確認し、理解を深めていきましょう。
防水工事による4つのメリット
防水工事によって得られるメリットは以下の4つです。住宅を持つ人には必ずと言っていいほど大事な定期的なメンテナンスとなります。
- ①資産価値の維持:将来の売却時に高い評価を得やすくするためには、適切に建物が管理されている必要があります。
- ②雨漏りの防止:防水層が水の侵入を妨げ、建物の内部を保護します。
- ③建物の耐久性向上:防水工事を施すことで、耐久性の高い住環境を長期間維持できます。
- ④メンテナンスコストの削減:早期に対策することは大規模な修繕の必要性を減らすことに繋がり、経済的負担を軽減します。
防水工事は住宅の寿命を延ばし、価値を高めます。劣化を放置してしまうと、目に見えない部分で問題が進行することがあります。定期的な防水チェックを行うことで、住宅の健康を守り、長期的にコスト削減を実現できます。
防水工事を行わなかった場合の住宅に起こるトラブル
定期的に防水工事のメインテナンスを行わなかった住宅では、さまざまな問題が発生する可能性があります。実際に起こる可能性のあるトラブルについて見てみましょう。
- 修繕費用の増大:早期の補修で済むにも関わらず、雨漏りなどを放置してしまうと、結果、大規模な工事が必要になり、費用が大幅に増えることがあります。
- 資産価値の低下:雨漏りが発生した経験がある場合、売却時に告知する義務が生じてしまいます。そうすると、買い手からの評価が下がるリスクがあり、建物を通常よりも値段を下げて販売しなければなりません。
- 雨漏りの発生:防水工事を施さないと、防水層の劣化が進み、雨水が建物内に浸入し、天井や壁にシミを作ったり、カビを発生させたりする可能性が高まります。
- 建物の耐久性低下:コンクリートに水が浸透し、内部の鉄筋が錆びることで、建物の強度が低下し、最悪住宅の崩壊につながる可能性もゼロではありません。
- 健康リスク:湿気によるカビが、アレルギーや呼吸器疾患の原因となる可能性があります。
住宅を売買する予定のある方は特に注意が必要です。防水工事を怠ると、雨漏りが発生した際、売却時にその履歴を申告する義務が生じ、資産価値が下がることがあります。さらに、防水工事を定期的に行うことは、建物の寿命を延ばすだけでなく、修繕費用の削減や資産価値の維持にもつながります。定期的な点検と適切な防水工事を実施することで、住宅の価値を守り、長く快適な生活を続けることができます。
防水工事のタイミングを知る4つのサイン
早めの対策で住宅の健康を保とう。
ベランダや屋上の防水機能が低下すると、雨水の浸入による劣化が進み、建物全体に悪影響を及ぼす可能性があります。放置すると修繕費用がかさみ、住環境が悪化するリスクも高まります。そのため、早い段階で防水工事が必要なサインを見極めることが重要です。以下に、特に注意すべき4つの兆候を紹介します。
1. 雨水がうまく排水されない
ベランダや屋上に水たまりが長時間残る場合、防水層の劣化や排水機能の問題が考えられます。定期的に排水口の掃除を行っても改善しない場合は、防水工事を検討する必要があります。適切な勾配を確保し、防水層を整えることで水はけの改善が可能です。
2. 表面のひび割れや防水層の浮き
防水層に細かなひび割れや剥がれが生じると、雨水が入り込みやすくなります。放置するとひびが広がり、防水層の機能が著しく低下する原因になります。特に、0.3mm以上のひび割れが見られる場合は、専門家に相談することをおすすめします。
3. 防水塗装の劣化(色褪せや粉状の付着)
防水塗装が色褪せたり、触れると手に白い粉が付く「チョーキング現象」が発生している場合、防水層が劣化しているサインです。特に、トップコートの寿命は一般的に5年前後とされており、適切なメンテナンスを怠ると防水機能が大幅に低下します。
4. 室内の天井や壁に雨染みが発生
室内に雨染みが見られる場合、すでに防水層の劣化が進行し、雨水が建物内部に侵入している可能性があります。この状態を放置すると、構造体の腐食やカビの発生につながるため、早急な点検と補修が必要です。
防水の劣化は目に見えにくい部分から進行することが多いため、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。問題が深刻化する前に防水工事を施すことで、建物の寿命を延ばし、大規模な修繕費用を抑えることができます。早めの対策を心がけ、快適な住環境を維持しましょう。
主要な防水工事の3つの種類とその特徴
ベランダや屋上の防水工事には、用途や環境に応じて選べるさまざまな工法があります。代表的なものとして「FRP防水」「シート防水」「ウレタン防水」の3種類があり、それぞれに特徴やメリットが異なります。適切な防水方法を選ぶために、それぞれの工法の特性を詳しく見ていきましょう。
ウレタン防水:柔軟性に優れた万能型
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法で、複雑な形状の場所にも対応しやすいのが特徴です。主に「ウレタン防水通気緩衝工法」と「ウレタン防水密着工法」の2種類があります。通気緩衝工法は湿気対策が施されており、耐用年数は13~15年、密着工法は施工がシンプルですが紫外線に弱く、耐用年数は5~10年とされています。定期的なトップコートの塗り替えを行えば、耐久性を向上させることが可能です。
FRP防水:耐久性と美観を兼ね備えた工法
FRP防水は、ガラス繊維を補強材として使用し、ポリエステル樹脂を硬化させることで強固な防水層を形成する工法です。耐摩耗性が高く、歩行が頻繁な場所にも適しています。施工後の仕上がりが美しく、景観を損なわない点も魅力です。耐用年数は10~15年ですが、トップコートの再塗装(約6~7年ごと)を行えば、さらに長期間の防水効果が期待できます。
シート防水:効率的な施工と高い均一性
シート防水は、塩化ビニルやゴム製のシートを敷設することで防水層を作る工法です。工期が比較的短く、大規模な修繕やコストを抑えた施工に適しています。特に「塩ビシート防水機械固定法」と「塩ビシート防水密着工法」の2種類があり、前者は下地の動きに強く耐用年数が15~20年、後者は高い防水性を持つものの耐用年数は10~15年程度とされています。
防水工事は、施工後のメンテナンスが非常に重要です。定期的な点検や補修を行うことで、耐久性を維持し、長期間にわたって安心して使用できる環境を整えましょう。
適切な工法の選択方法:防水工事の費用と期間
防水工事を検討する際に、費用や施工期間は重要な判断基準になります。選ぶ工法によってコストや工期が異なるため、特徴を理解したうえで最適な方法を選びましょう。
防水工法 | 耐用年数 | 費用の目安(1㎡あたり) | 工期の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ウレタン防水 | 13〜15年 | 3,000〜8,000円 | 3~7日 | 液状塗布のため、複雑な形状にも施工しやすい |
FRP防水 | 10〜15年 | 4,000〜8,000円 | 1~2日 | 高強度で耐久性があり、ベランダなどの小規模施工に最適 |
シート防水 | 10〜20年(種類で異なる) | 2,500〜8,000円 | 1~4日 | 広範囲に適し、施工が早いためマンションの屋上などに向いている |
費用が異なる理由
防水工事の費用は、施工面積や防水層の厚さ、下地の状態によって変動します。例えば、劣化が進んでいる場合は補修費用が加算されることがあるため、事前に防水工事の事業者と相談して適切な施工プランを立てることが重要です。
具体的な費用例
例えば、10㎡のベランダにウレタン防水を施す場合、施工費用は10〜20万円程度が目安です。また、100㎡の屋上にシート防水を適用すると、120〜140万円程度かかることもあります。正確な費用を知るためにも、複数の業者から見積りを取得し、比較することをおすすめします。
防水工事後に効果を長持ちさせる方法
防水工事を施した後は、日々の管理が建物の耐久性を大きく左右します。放置すると防水性能が低下し、雨漏りや劣化を早めてしまうことも。ここでは、防水層を長持ちさせるための具体的な管理方法を紹介します。
- ①日常的な排水口のチェック
排水口が詰まると水が溜まり、防水層へ余計な負担がかかります。落ち葉やゴミを定期的に取り除き、排水機能を保つことが防水寿命を延ばす秘訣です。 - ②定期的な点検の習慣化
施工後5年を目安に、防水層の状態を確認しましょう。特に、ひび割れや浮きがないか注意深くチェックし、異常があればすぐに補修を行うことが重要です。 - ③保護塗装(トップコート)の適切な再施工
ウレタン防水やFRP防水の場合、5〜7年ごとにトップコートを塗り直すことで、紫外線や摩耗による劣化を防ぎ、防水層の耐久性を強化できます。
これらの管理をしっかりと行うことは、防水層の劣化を鈍化させ、結果として高額な修繕費をセーブすることに繋がります。建物を長く快適に保つためには、日々の点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
埼玉県坂戸市の特徴
埼玉県坂戸市の地図
坂戸市は、2025年3月時点で人口約9万9千人、世帯数約4万4千世帯を有する都市です。坂戸市には、東武東上線と東武越生線が通っています。東武東上線は坂戸駅、北坂戸駅、若葉駅があり、坂戸駅から池袋駅までは急行で約44分です。東武越生線は、一本松駅と西大家駅があります。
坂戸市付近の年間平均気温は約15.8℃、年間降水量は約1,200~1,400mmです。坂戸市で防水工事を行うことができる業者は約15社あると言われており、さらに株式会社CHIKAZAWAのような近隣に事務所を置いている会社が坂戸市で防水工事を行うことも可能です。
防水工事で重要になるスキルは、雨漏りの原因を正しく突き止められるかどうかです。散水調査を行える事業者であるべきですが、正確に突き止めるには技術が必要です。複数の防水工事の事業者から相見積りをとり、費用から技術力、対応なども見比べて、ご自身にピッタリな事業者を選びましょう。
坂戸市で防水工事の費用を抑える方法
ベランダや屋上の防水工事を計画する際、高品質な仕上がりを維持しつつコストを削減するためには、いくつかの工夫が必要です。適切な事前準備を行い、選択肢を比較することで、無駄な費用を避け、効率よく工事を進めることが可能となります。
補助金制度の活用
2025年3月現在、坂戸市には防水工事に適用される補助金制度がありませんでした。しかし令和6年度には「坂戸市店舗・住宅等リフォーム補助事業」があり、住宅の改修工事に、3万円を限度に、改修工事に要した費用の100分の5に相当する額が補助されました。残念ながら予算満額となり、受付は終了いたしましたが、令和7年度に再度交付される可能性もあるため、2025年4月以降に、坂戸市商工会のウェブサイトを確認しましょう。
相見積りを活用して最適な業者を選ぶ
防水工事の費用を抑えるために、最も効果的な方法の一つは相見積りを依頼することです。異なる業者が提示する見積りを比較することで、価格だけでなく、作業内容や使用する材料の違いも理解できます。
複数の業者から見積も¥りを取り、その内容を細かくチェックすることが大切です。単に最安値を選ぶのではなく、施工内容やアフターサポート、工事後の保証がどれくらい充実しているかも確認しましょう。過去の実績や口コミも参考にすることで、信頼性が高く、安心して任せられる業者を選ぶことができます。
火災保険を活用(要確認)
自然災害による被害が原因で防水工事が必要な場合、火災保険を利用してその費用を一部カバーできることがあります。特に台風や豪雨などで発生した損傷については、保険が適用される場合があるため、活用を検討する価値があります。
ただし、経年劣化や通常の使用による損傷には適用されないことが多いため、契約内容を確認しておくことが重要です。もし保険が適用可能であれば、防水工事業者と協力して手続きをスムーズに進め、費用負担を軽減しましょう。
自社施工を行う業者を選んでコストを削減
防水工事の費用を抑えるためには、自社で施工を行っている業者を選ぶことが非常に有効です。中間業者を介さず、直接施工を担当する業者であれば、余分なマージンが発生せず、適正な価格でサービスを提供してもらえます。
特に、ハウスメーカーや工務店を通すと、中間手数料などが加算される場合が多く、結果的に高くなることがあります。防水工事の専門業者に直接依頼することで、無駄な費用を省き、コストを効率的に抑えることができます。
坂戸市の防水工事・雨漏り調査は相見積りで
当社代表取締役社長の近澤泰義
前回のメンテナンス工事はいつ頃行いましたか?防水工事を依頼する際には、前回の施工した保証期間や内容をまずは確認することをお勧め致します。もし有効であれば、無償で補修が受けられる可能性があります。保証期間が過ぎている場合には、優良業者であれば、無料で現地調査が受けられますのでまずは現状の劣化状況を正確に把握し、見積りで金額を費用相場に照らし合わせてみてください。
雨漏りに悩んでいる方には、散水調査を提供する防水業者を利用することをおすすめします。また、自然災害が原因の場合、火災保険が適用されることもあるので、契約内容を事前に確認しておくと経済的な負担を軽減できる可能性があります。
業者選びでは、価格だけでなく、提案力やアフターケアの充実度も重要です。安さにばかりこだわると、後々追加費用が発生したり、施工品質に不安が残ることがあります。私たちは、丁寧な診断と明確な見積りを提供し、納得のいくプランを提案します。
当社では坂戸市の戸建て住宅の小規模な補修から集合住宅のアパート・マンションの大規模な修繕工事まで自社施工で対応可能です。無料の現地調査や散水調査を通じて、問題を正確に特定し、他社の見積りを参考にした最適なプランをご提案します。住まいの安全を最優先に考えたサービスを提供しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
当社で実施した防水工事や雨漏り工事の事例
当社で対応したお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積り依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
防水工事・外構工事・足場工事・シーリング工事・白蟻駆除
株式会社CHIKAZAWA
建設業許可(般-27)第69007号
本社:埼玉県狭山市南入曽409-4
川越支店:埼玉県川越市川鶴2-13-8 矢野ビル1階
東京支店:東京都東村山市秋津町5-24-7-105