家の塗装は環境・身体に優しい自然塗料がいい?メリット・デメリットの紹介
コロナ禍になったことで自分の健康に意識がより向けられたり、各企業がSDGs(持続可能な開発目標)を掲げる現代。家に関しても例外ではなく、塗装工事には、健康や環境にやさしい塗料を選ぶことが注目され始めています。しかし自然塗料は本当に良いのでしょうか?家自体への影響を含め、メリット・デメリット、そして環境や身体に悪い影響がない塗料をご紹介したいと思います。
健康や環境に害のある塗料ってどんなもの?どんな影響があるの?
いままで外壁や内壁を塗る塗料として主に使われていたものは、化学塗料です。すべてではないものの、化学塗料には有害物質が含まれている塗料があり、においに敏感な人やアレルギーを持っている方は、具合が悪くなってしまい、最悪その影響がきっかけに死に至る可能性もあると言われています。
有害物質の一例は、イソプロピルアルコール 、メタノール、キシレン、シンナーなど。これら有害物質が入った塗料の匂いを嗅ぐと、シックハウス症候群となる可能性があり、吐き気、頭痛、めまい、不妊、生理不順、睡眠障害、呼吸困難などになる可能性があります。健康や環境に良い塗料を選びたい人は、自然塗料を選ぶことがおすすめです。
自然塗料のメリット・デメリット
健康被害や環境破壊のない塗料を選びたい場合は、自然由来の塗料を選びましょう。自然塗料とは、石油や合成無機顔料を含まない天然の素材を原料とした塗料のこと。亜麻仁油、ひまわり油、大豆油、あざみ油など植物油ベースの自然塗料の多くは、有害化学物質を含みません。そのため、子どもがいる人も安心して利用していただけるのではないでしょうか。アレルギー反応が出にくいといわれています。さらに自然塗料は、木の呼吸を妨げません。家に使用されている木が呼吸すれば、夏は涼しく、冬は温かく過ごしやすい空間へと導いてくれます。
ただし、自然塗料といっても発がん物質性であると認定されているホルムアルデヒドや、頭痛、めまい、不眠などを引き起こすVOCが含まれているものもあります。また、自然塗料にも防カビ剤は含まれていますが、石油化学系塗料よりも効果は低いと言われています。2~3年で塗り替えることを推奨されていることもあり、費用も化学塗装より高くなる可能性があります。塗装工事をする際には、自分の生活に適した塗料を選びましょう。
塗装工事で自然塗料を塗るのは、内装にもおすすめ
外壁工事だけではなく、内装工事にも自然塗装は使えます。むしろ。室内(フローリング・木部)ですと成分を吸い続ける可能性があるので、自然塗料の利用に適しています。内装工事をする際には、自然塗料の使用を検討されてみてはいかがでしょうか。
自然塗料といえばこれ!主なブランドをご紹介
自然塗料、と一言でいってもさまざまな種類がありあす。自然塗料の主な生産場所はドイツ。ドイツは環境問題への意識が高く、多くの自然塗料が製造されています。もちろん日本産の自然塗料もあるので、それぞれの特徴をみていきましょう。
保護力が高く、耐久性に優れている国産塗料「いろは」
広島県のアールジェイ株式会社が作る自然塗料「いろは」。防腐・防カビ・撥水効果で比較的長期に渡り保護してくれ、耐久性に優れているのが特徴です。また、日本古来の天然顔料・ガンベラから生み出されているため、日本の家屋に馴染みやすい色が揃っています。桐油や亜麻仁油、松脂、蜜ろうを原料として作られている塗料です。
人体に有害なものは使わないことが信念「リボス」
ドイツで1972年に開発されたリボスは、世界的に知られる自然塗料メーカーの一つです。人体に有害なものは決して使わないという信念のもと、自然素材塗料を提供し続けています。製品に含まれる成分を、100%開示していることが特徴です。最も安全で健康的だと言われるイソアリファーテとオレンジピールオイルの混合溶剤、良質な亜麻仁油を使用しています。
日本で最も普及している自然塗料「オスモカラー」
1899年にドイツで誕生したオスモ社の自然塗料は、最も日本で普及しています。ひまわり油、大豆油、アザミ油を主成分とし作られているオスモカラーは、木になじみやすく耐久性にも優れています。有害な化学肥料やシンナーは含まず、合成樹脂塗料と違いマイクロプラスチックゴミの原因にならないため、人にも環境にも優しい塗料だと言われています。食品と同レベルの高い安全性や優れた撥水性が評価され、世界でも人気の塗料です。
ホルムアルデヒドを含まない塗料を製造する国産塗料「ユーロ」
大阪塗料工業株式会社が製造する自然塗料「ユーロ」は、自然塗料にも含まれる可能性のある有害物質、ホルムアルデヒドを含まない塗料です。抗菌性が高く玩具にも使われるほか、粘度を低く色ムラになりにくいのが特徴です。アマ二油、桐油が主原料。撥水性・通気性・調湿性にも優れており、さらにメンテナンスもしやすい塗料です。
自然塗料で簡単メンテナンス!
自然塗料を使ったら、メンテナンスが最も重要になります。自然塗料は常に改良されてはおりますが、石油化学系塗料と比較すると耐候性に欠けてしまいます。自分でできるメンテナンス方法で、とても簡単です。例えばオスモカラーのようなオイル系を使用したら、2週間に1~2回は水拭き掃除を行いましょう。また、半年~1年に一度はワックスがけを行いましょう。どちらも、メーカーから発売されているメンテナンス製品を使用するのがおすすめです。
業者と相談しながら塗料を決めよう!
前述したように自然塗装にも化学系塗料にもメリット・デメリットがあります。どちらにするか、自然塗装を使うにしてもどのメーカーを使用するか、また化学系塗装にも比較的人体や環境に影響が薄いものがないかなど、外壁塗装工事を行う業者と相談しながら決めていきましょう。また自然塗装の種類によってメンテナンス方法も異なるため、業者に確認してください。総合的に、家族も家も地球も喜ぶ塗装を選んでいきたいですね。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
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