
塗料の値上げ+届かない⁉水性・油性?中東情勢で外壁・屋根塗装はどう変わる?
皆さんが気になっている2026年2月下旬以降からの米国・イスラエルとイランの軍事衝突激化に伴った中東情勢に鑑みて、あなたの家のメンテナンスにどういった影響の可能性があるかについてお伝えをしていきたいと思います。
1948年のイスラエル建国から端を発する周辺国との長年にわたる歴史的な対立がこれまで何度もありました。今回の激化ではホルムズ海峡封鎖に伴いアジア・欧州に対し、周辺国にある石油精製所は減産or操業停止の危機に瀕していると報じられています。
特に注目して頂きたい点はまず焦ってすぐに工事を依頼しない事、今回の混乱に便乗して不必要な値上げをする業者、または混乱を踏まえて、影響が出ない様に工夫する業者がいる事、メンテナンスに係る本来の内訳を知る事、の3点を把握して頂ければ幸いです。材料費の値上げ幅が、実際の施工の価格転嫁にならない事に注目下さい。それではみていきましょう。

当社は相見積り2社以上から推奨(こちらをタップ)
値上げが問題の本質ではない⁉起こる事は資材調達の不安定化
原油減産と物流の不安定化→塗料価格の高騰・塗料が調達できるか不透明
これまで塗料や材料費の値上げは当社のブログでも取り上げてきましたが、過去に何度も起きています。実は今回、ただの値上げではない点に注目です。
今回の軍事衝突前の状況としては、ホルムズ海峡から日本までタンカーは約20~25日の渡航日数を要し、1日約1.5隻~2隻、年間を通して500~600隻のタンカーが来ていました。そして、衝突が起き、2026年4月3日時点ではホルムズ海峡でタンカーが約45隻足止めされました。私たちの生活にとって、この出来事は何を意味するでしょうか?
まずは今回の中東情勢悪化に伴い、直接的に何が起こるかについて話をすすめる必要があります。なぜならそれを踏まえてどんな対策をすればいいいかの見通しができ、それはつまり、良い業者を選ぶ上でも良い判断ができるようになるからです。そして今回の情勢悪化に伴って起こるのが「原油生産量の不安定化」、そして「調達する輸送全般の不安定化」の2点です。
資材確保の困難・コストの高騰
原油生産量が不安定の為、原油を原料とする資材(プラスチック系断熱材、塩化ビニル、塗料、樹脂製品、など)の生産量も、準じて不安定となります。コストが高いだけでなく、調達の見通しがつかないことが大きな懸念項目となります。各社ニュースの報道でもナフサ危機による建築用シンナー製品75%程度の高騰、あるいは出荷停止等も報じられています。日本ペイントは2026年3月下旬の時点で75%の値上げ、関西ペイントは2026年4月13日出荷分から50%以上の値上げと出荷制限を実施しています。
物流・輸送コストの上昇
原油生産量の減産だけでなく、軍事衝突に鑑みて通行料等、新たなコストが発生したりと全体の海運会社の輸送コスト(戦争関連の保険料高騰、大回りによる安全ルートの確保による燃料消費増加、人件費の増加)が高騰しています。輸送コストがあがると、そこに係るすべての商品の値段があがります。
資源が限られる時、使う優先順位が発生する
この減産・操業停止に伴い、影響がでる分野なのが、原油を材料とするあらゆる分野、特に物流コスト・医療・プラスチックなどの必需品と呼ばれているものです。資材に限りがある場合、塗料は「工業製品」に該当しますので優先順位としてはガソリンや医療分野が先となるでしょう。さらに家やビルの新築案件、建築業界は大打撃の可能性も否めません。
相見積りでチェック!各施工会社の対応|油性・水性
この状況下での外壁塗装・屋根塗装を実施する各施工会社の対応|油性・水性
当社含め、今後、どのようにメンテナンス希望や補修などを希望されるお客様へ対応をしていくか、今、この舵取りが非常に問われている時期といっても過言ではありません。この時期に相見積りを行う事は業者比較をする上でもかなり差が出てわかりやすいでしょう。
業者が油性塗料を継続して提供する場合
油性塗料と水性塗料の違いについてはリンクを参照下さい。原油由来の製品を継続する場合、まず以下の点について注目する必要があります。お客側もメンテナンスで従来の塗料を希望される場合には知る必要があるでしょう。
- ①施工時期の不確実性が上昇
- ②選べる塗料の選択肢が少なくなる
- ③値上げラッシュが近い?施工時期は早めがお得?
①施工時期の不確実性が上昇
まず塗料メーカーは上記の値上げの記事のリンクの通り、値上げだけでなく出荷停止、あるいは出荷制限といった対策を講じている点に注意が必要です。つまり工事の内容によっては材料の調達に問題が生じ、施工会社が請け負える数に限りがある、という事です。「え?そこは業者がやることだから、施主側は関係ない…」と思っていませんか?業者もわからず、できるといって、後で出来ないと言う可能性もあるんです。
余談…異形棒鋼 (いけいぼうこう)の値上げにも注目
本記事では外壁塗装や塗料が中心ですが、少し間口を広げてみるとさらに色々な箇所で値上げが起こっています。円安・原料高騰により、異形棒鋼、つまり「鉄筋」が1.5万円の大幅値上げ(3月24日に5,000円の値上げ、4月からさらに1万円の値上げ)が起こり建材全体の高騰が懸念されています。
ローンを組んで工事が中断?お客さんとの合意が取れない事例
飲食など新規事業に伴う施工でも問題が懸念されています。上記に関連しますが、値上げの幅が一定ではありません。一般的な戸建てでも2週間の施工、完工時点でお客側が入金をするケースが多いと思いますが、新規事業に伴う少し規模が大きいものだったりするとローンを組んだあとの着工中に値上げが発生し、追加費用が30%~40%増えたりしています。さらに銀行は値上げ分は貸してくれない…、なんて事も起きかねないのです。
②選べる塗料の選択肢が少なくなる
原材料に限りがあるという事は生産する商品の在庫数にも偏りが発生することが予想されます。つまり、人気商品から製造ラインは動きます。
- ウィザードコッパー
- シルキーホワイト
- ニュートラルホワイト
- ブロークンホワイト
- ガルグレー
- アイアンバーグ
- クールホワイト
上記はよくオーダーされる人気塗料ブラウン、白系、グレー、ベージュ、そういった色から製造されるはずです。売れ筋から外れたマイナー製品の場合には在庫が非常に少ないといった状況も十分に考えられます。
塗料・希釈用シンナーには使用期限が…。
塗料缶のラベルには希釈率などの情報も記載されています。塗料や希釈用シンナーは概ね、未開封の場合で製造日から約1~2年、開封後に至っては約1年以内に使い切る必要がありますので、今回のこういった緊急事態に備えて大量に保管する事もできません。ストックしている業者も数に限りがあります。
③施工時期は早めがお得?
最初に申し上げますが、この値上げの報道ラッシュをうけて今のうちに無理に工事をする必要はありません。ですが、もし1年~3年以内にメンテナンスをする必要がある人で、すでに信頼できる業者がいる場合には、現段階では施工会社によっては在庫分で対応するので値上がりを予定していないケースも多いはずです。資材が確保されている状態であれば色も選べて価格もそのまま場合が多いでしょう。あるいは業者に見積りをとって、知った上で判断されるのも大切ですが、今後の値上げから下がる、また現状に戻るという事はないと予想した方が現実的でしょう。業者選びは当然ですが、手抜き工事により再施工の可能性が出る為、しっかりと時間をかけて信頼できる業者を選んで下さい。選び方については後程、取り上げます。
業者が水性塗料に切り替えて提供する場合
施工業者によってはこれから高確率で起こり得る塗料の仕入れの不安定な状況を避けるべく、ほぼすべて水性で対応する業者も増えてきています。当社でも対応しています。もともと、外壁の塗装については水性塗料のシェアが非常にあがってきていたので外壁については実質影響が少ないと見て良いでしょう。油性から水性へ切り替える塗装箇所としては以下の3つが主となるでしょう。
- 屋根
- 鉄部
- 下塗りの錆止め
今まで主流だった油性の錆止めの箇所が水性になります。全体的な油性の塗料の切替です。シンナーが必要な部分全般も水性塗料になります。下塗り部分が特に変わりやすいかもしれません。
全体的な水性塗料への切替によって生じる施主側への影響
- ①価格への影響
- ②品質・耐久性への影響
- ③見積書における透明性の問題
①価格への影響|油性から水性塗料への切替に係る影響
水性塗料や水性の錆止めは油性よりも材料費が高くなってしまうケースがあります。業者によっては見積りに応じて金額が(油性に比べ)上がってくる可能性があります。もう一方で水性塗料は希釈にシンナーを使わず、水を使うのでシンナー代が不要、という事になります。価格が上がったとしてもシンナーの使用がありませんので相殺されるケースも考えられます。この中東情勢における不安的な状況下での価格だけの比較においては良い点とも言えるでしょう。
②品質・耐久性への影響|油性から水性塗料への切替に係る影響
水性塗料は油性と比べ密着率弱い・錆止め効果も低い、というイメージを持っている人が依然多いようですが、それはひと昔前の話となります。現在では水性塗料の技術が大幅に進歩、耐久性も非常に信頼されている為、シェアが増えています。
注意点:水性は乾燥時間・温度・湿度の管理が油性よりも繊細
建築用塗装よりも板金用の塗装で昔から水性塗料は出ていますが、板金塗装を行う職人側では油性の方が扱いやすく、水性塗料の場合は施工時の環境が品質に直結しますのでこの繊細な環境体制の維持(管理する要点:主に気温・湿度・乾燥時間・施工前の適切な下地処理)が品質の決め手になる為、品質を担保できる技術力のある職人が何よりも重要となります。
③見積書における透明性の問題|油性から水性塗料への切替に係る影響
これは「知らないうちに違う塗料が使用されている」という問題です。優良業者ではあまり見られませんが、見積書で塗料名と品番をしっかりと明記されているか、業者に確認を必ずして下さい。「一式」「錆止め塗料」という不明瞭な記載だと何を実際に使用するかわかりませんし、「問題が起きた時にも契約書通りだ」と言われかねません。特にこれからシンナー類・油性錆止めの出荷停止など資材が不足する事が想定されますから知らないうちに塗料が代替される事も全然予想できます。
【塗料の変更がある場合】必ず書面で確認しよう!
塗料の項目が曖昧だと性質が似ている塗料だったり、余っていたり、場合によっては期限切れの塗料の使いまわしの可能性すらあります。似ている塗料でと口頭で聞いて、全然違う、結局、効果が薄い、すぐに剥離が起こる…。なんて珍しくありません。使用する塗料は必ず確認して、もし変更があると言われても、「何から」「何に」「どう」変わるのか、しっかりと書面で確認するようにしていください。特に予定していた塗料と比較してどう良いのか説明を受ける事が重要です。
【知っておきたい対策】家の壁を救う「一言」
“万能系シーラーを挟んで下さい”
業者自体、確実に塗料が調達できるか不透明な環境下、もし異なるメーカーの塗料で下塗りや中塗り・上塗りを実施する場合には「万能系のシーラーを間に挟んで下さい」と必ず業者に約束させて下さい。実は同じ性質の塗料であってもメーカーが異なったりする場合には、相性が悪いことがある為、数年後に塗膜の剥離が起こることがあります。この下塗り材として万能系シーラーを挟むことで塗料同士の密着性を確保できますので、もし塗料が途中で変わる場合にはこの一言だけ必ず覚えておいて下さい。
価格上昇の本当の影響
塗料の値上げ率=施工費の値上げ率とはならない
現地調査を経て、皆さんに届けられる見積書に記載されているの全体費用、その中で肝心の塗料そのものの費用がどれくらいの割合を占めているかご存知でしょうか?実は費用の大部分80%以上は、塗料代以外の人件費や足場代です。
- 塗料代(20%)
- 人件費(45%)
- 足場代(20%)
- その他経費(15%)
仮に塗料が10%値上げした場合、トータルでどの程度、金額があがると思いますか?実はたったの2%なんです。例えば100万円の工事だったとします。そのうち、20万円が塗料代として、そこの10%があがると2万円です。工事全体の100万円をみると2%。この事実を把握すれば冷静に分析できます。もちろん、ガソリン代やナフサ関連など材料以外においても影響があるのでそこまで単純ではありませんが、見積書の内訳をしっかりと目を通す必要があるのはこのためです。社会的なムードによって一方的に想像するだけでただただ業者の言う事に同意をしてはいけません。内訳を吟味して、値上げの理由をしっかり聞いて下さい。技術・知識のある職人はすぐしっかりと応えられます。なんとなく水性塗料に切り替えて請求すればいいや、という業者もいるでしょう。
値上げの理由は常に大きく3つ
- 原材料の価格変動
- 物流の価格変動
- 為替変動
すべて固定だったら変動が起きないのですが、そういう世界の設定ですから変更できませんね。上記の通り、原材料、物流、そして為替です。原油の取引で使用する通貨が米ドルと決められていますのでドルとの交換になります。物流コストに関してもドル決済のケースが多いです。
ちょっと注目!:ペトロダラー体制とは?
ご存知かもしれませんが、1974年頃かアメリカとサウジアラビアとの間で、石油の安定化を約束する代わりに原油の取引は米ドルで行う事が合意(2024年6月で終了)され、その後、OPEC加盟国においてもドル決済が採用され、世界的にドル決済が慣習となりました。これがペトロダラー体制と呼ばれる仕組みです。近年では脱ペトロダラーの動きも出てきています。
中東情勢が不安定な中での業者選びポイント
鶴ヶ島市でのフッ素塗料を使った当社の外壁塗装・付帯部の施工例
当社のブログでも様々な視点で記事を掲載してきましたが、この業者選びに関しては本質的には変わりはありません。業者を間違って選ぶと施工不良が発生し、たった数年(2~3年)で塗膜が剥がれ、再施工を同程度の費用でやる事になってしまう、という事です。
ですが、物資が完全にない場合を除き、現在の資材が不安定な状況だからこそ、しっかりとした知識、経験、コミュニケーション能力を持ち合わせている業者は対策や見通しを立てています。相見積りを依頼することで、可能なリソースから様々な組み合わせで高品質の施工が達成できる業者かどうか、ここを知る良い指標になります。逆にこういった社会の情勢の話をせずに価格も変えずに対応する業者は手抜きの可能性もあるので注意が必要です。
- ①資材高騰の理由をしっかりと説明できるか?
- ②見積書の値段が通常よりどう高騰するか細かく説明できるか?
- ③資材の高騰を利用して契約を急がないか?(選択肢として説明するか?)
- ④資材確保の確実性についてしっかり説明できるか?
- ⑤見積書に塗料名・品番が明記されているか?変更がある場合は書面で説明があるか?
今後、材料費高騰で全体の費用が膨れてしまう事は確実でしょう。ですが、それに便乗して不要な・無駄な価格が乗せられていないか、ここが一番肝心です。そしてそこがまさに優良業者かどうかの判断指標になるでしょう。上記の5項目について現地調査や見積書の説明を受ける際に質問をしてすぐに返答できるかが重要です。ざっくりとした値上げした見積りをしている業者は返答できないでしょう。
当社は相見積り推奨、社会情勢に合わせて提案
当社代表取締役社長の近澤泰義
いかがでしたでしょうか?今回の値上げの原因は軍事衝突激化に伴った中東情勢により、資源調達が不安定、という点がこれまでの値上げのケースとは異なります。また、いつまで続くか、停戦後、再度再開…というシナリオもあり得るでしょう。どちらにせよ、私たちの暮らしにおいては全体的な値上げが今後、高い確率で予想されます。塗装においては原料を原油に頼らない材料調整、例えば、水性に切り替えて代替案が提示できる業者or油性でも在庫を抱えている状況であれば現時点では値上げを予定していない業者も存在します。お客様のご理解と業者側の避けられない都合、相互の理解が今後は益々求められるでしょう。当社でも変わらず高品質を維持できるよう、原材料の高騰をうまく回避しながら最大限に創意工夫に邁進していく所存です。ぜひ家の診断、当社にお任せ下さい。
当社は完全自社施工、狭山市に本店、東村山市に支店を置き、所沢市を含む全20地区にて無料の診断、建物全体修繕の対応を行っております。瓦屋根や付帯部を含む外壁塗装はもちろんのこと、雨樋の交換や掃除、雨漏り調査、ひび割れ補修、さらに一戸建てだけでなくビル、アパートの建物全体修繕まで幅広く対応可能です。また当社は2社以上からの相見積りを推奨していますのでお気軽に現地調査の依頼が可能です。どんな些細なお困りごともまずは当社にご相談下さい。
【当社の施工例】外壁塗装に係る施工例
当社が行った外壁塗装の施工例やお客様の声をご紹介します。どの家も家の作りが違いますのでその状況もまた異なります。その家に合った適切な必要な施工だけを行います。瓦屋根工事など高所の場合、どの業者も同様に足場工事が必要となる場合があります。その場合は、この機会に合わせて屋根と外壁をセットにして、予算を圧縮した形でご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
当社による塗装の施工事例
当社で工事を行われたお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積り依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人

代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
防水工事・外構工事・足場工事・シーリング工事・白蟻駆除株式会社CHIKAZAWA
建設業許可(般-27)第69007号
本社:埼玉県狭山市南入曽409-4
川越支店:埼玉県川越市川鶴2-13-8 矢野ビル1階
東京支店:東京都東村山市秋津町5-24-7-105






















