
外壁塗装の必要がない家・必要な家とは?塗装不要の素材と立地条件
外壁塗装の費用相場はご存知でしょうか?3~5人の一世帯の場合、平均として25㎡~35㎡くらいですので30㎡でカウントし、塗料の㎡単価がグレードによりますが、概ね2.5万円~4万円の範囲で加味すると75万円~120万円の範囲くらいでしょうか。
なぜこの話をするのかと申し上げますと、そこまでの費用をかけてまで雨漏りも起きていないのに本当に屋根塗装や外壁塗装といった塗装メンテナンスをする必要があるのか、という点について今回は取り上げたい次第です。客目線としてもやらないで済むならそれで良いと思っている方が多いのを知っているからです。
結果から申し上げると外壁塗装の必要がない人が確かにいるのです。そこで塗装メンテナンスをやるか・やらないかを判断する為の基準点について説明していきます。
外壁塗装はそもそも何のため?
所沢市での外壁塗装の施工例(施工前)
当社のブログでも何度も取り上げていますが、依頼をする側が塗装やメンテナンス自体の目的についてしっかりと知る事が何よりも大切です。これは細かい技術的な話ではなく、目的意識そのものについてとなります。なぜなら塗装といっても様々な箇所、様々な家の劣化状況、立地条件、材料、予算の上で何がベストの施工かについては各業者の経験値や判断によって様々だからです。最終的に何が一番、お客の満足につながるのか、そのゴールを示す事でより効果的な施工・効果的な判断を業者側が出来るようになるからです。しかしながら、家の問題点や施工を依頼する目的がはっきりしていないと場合によっては悪徳業者の営業によってしなくても良かった不要な工事を発注することとなり、その後、必要な工事を再度発注する事になりかねないからです。
- 美観 – 建物の見栄え
- 保護 – 家の材料が傷まない為の保護対策
上記、2点が主な外壁塗装における本来の目的となります。車の塗装と似ていますが、家は数十年以上住むためケースは異なります。特に当社での施工では「防水性の担保」を中心に施工を行っております。それは水の侵入によって材料が腐食し、時間をかけて家全体の経年劣化を早めると見ているからです。
いますぐ塗装しないと家が倒壊、雨漏りになる?
訪問販売の営業においては特に当てはまる可能性が高いのですが、外壁塗装を行わないと家が壊れたり、雨漏りがおきると煽って契約を迫るケースがあります。本当にそうなる可能性はゼロではありませんが、外壁が垂直になっていて、激しく損傷していない限り、雨漏りの原因になりにくいとされています。屋根も外壁の一部ではありますが、壁に比べてかなり頑丈に設計されていますので塗装しないと雨漏りがおきるという単純な話では起きにくく、自然災害で破損しない限り、基本長持ちすると考えて下さい。
外壁塗装を築10年でするのは昔の話?
- 新築時に使用した塗料
- 住宅メーカーの10年点検
- 10年保証
新築時に使用した塗料
ここ最近では耐用年数が15~20年の高耐久のサイディングボードが出たりしているので今の家は例外になりますが、もしあなたの家が現時点(本記事作成・2023年)から【10年~20年くらい前に建った家】はあまり高耐久のサイディングボードが主流になっていません。その当時、戸建て用のサイディングボードは、工場で表面を塗装し、施工現場で張り付けを行っていましたが、この工場で塗装された塗料がアクリルやウレタンの場合が多いのです。ですので、アクリルやウレタンの耐用年数だけの話をすると大体7~8年くらいが目安となります。また、新築時、ハウスメーカーでは耐用年数7~8年の塗料を使用するのが主流でした。ここから徐々に劣化が始まり、10年を目安に防水機能は切れ、そろそろやったほうがいいですね、という事になっていました。
住宅メーカーによる10年の定期点検
上記の理由から、新築時にはあまり高い塗料を使うことが少なかった為、住宅メーカーは定期的な点検を行っていました。1年、3年、5年等、定期点検をしています。特に10年目の点検の際には色々な箇所が傷み始め保証も切れるタイミングという事で塗装のメンテナンスを検討される方が多い、という事になります。
10年保証
ご存知の通り、新築におけてハウスメーカーからの工事保証というのが存在しますが、ちょうどいい保証が切れるタイミングで大体点検に来ます。少しズルいようななんとも言えない部分ですが、建てた工務店さんやハウスメーカーさんが10年保証が切れるタイミングで点検に伺い、そろそろメンテナンスをした方が良いという話になり、10年目に塗装を検討される方が非常に多かった訳です。
外壁塗装が必要な人・必要ない人
所沢市での外壁塗装の施工例(施工後)
この点について判断するには主に3点について着目して下さい。この三つに該当せずに緊急性がない人は必要ない可能性があります。緊急性とは雨漏りしている等の状況を指します。
- あなたの家の建材・立地状況が良くない
- 外観が気になる人
- 家を子供や孫に譲りたい人
あなたの家の建材・立地状況が良くない?
外壁塗装で使う塗料をどれにすればいいのかについて考える事も大切ですが、一方であなたの家の建材が何でできているか、また家がどのような立地条件なのかについても知る必要があります。なぜならそれを基に相性が良い塗料を業者は判断する事があるからです。10年って書いてるから10年維持できるはず・・・!と思いたいところなのですが、あくまでも塗料メーカーの試験した環境と同一である必要がありますが、お分かりのように一軒一軒、建材も環境も違う、さらに建材との相性もあるため、その分の誤差が必ず生じるという事を理解する必要があります。つまり外壁は丈夫な材料を選んだが、立地によってその劣化の程度は大きく変わるのです。例えば、潮風などは劣化に大きく影響しますので、塗料も油性を使う事が一般的等、ケースバイケースで業者は判断しますのでまず、いつ頃メンテナンスをするべきか、については実際にプロの職人に診断してもらう必要があります。
外観が気になる人
まともな業者に依頼をすると経年劣化によるひび割れなども塗装をすることで見違えるほど、綺麗になります。汚れやこけなども目立たなくなります。塗装は保護が重要に感じますが、それと同様に見た目においても金額分の価値があるともいえます。保護効果も当然あります。
家を子供や孫に譲りたい人
極論としては、雨漏りや日常生活に問題が起きない限りメンテナンスしなくても良い、という考え方もありますが、せっかく買った持ち家・財産を息子や親族に引き継がせたいという気持ちを持つ方も多いのが現実です。塗装する・しないでは数十年後、全く違うという事が言えるほどの効果は確かにあります。逆に塗装というメンテナンスをせずに譲るのはもらう側の気持ちを考えると一度塗装すると外観が美しくなるため、選択しない手はないでしょう。しかし、受け取る側の子供や孫が家を欲しいかどうかは全く別の話となりますのでまずはご家族との対話が必要です。
外壁塗装の必要がない人
- 新築住まい・サイディングの張替え5年以内の人
- タイルやレンガでできた家に住んでいる人
- 築20年以上で売却予定の人
上記で述べたように塗装や施工には必ず依頼する側の目的が非常に大切です。周りの近所の人たちが揃って塗装をしているからといって同じようにする必要はありません。一軒一軒、造りは異なりますし、住む人の人生も異なります。つまり家自体の用途も異なる為、その適切な処置も変わるわけです。
新築住まい・サイディングの張替え5年以内の人
新築を立てたばかりや、高耐久のサイディング張替えを5年以内に行った人です。そういったケースでは耐久度的にやる必要がないと言えます。サイディングの場合は耐久度が高い為、塗り替えるサイクルが遅めとなります。ただし、サイディングとサイディングの間のコーキングの打ち直しは行う必要があるかもしれません。当社では施工による効果があまり期待できない為、コーキングの打ち増しは行っておりません。
タイルやレンガでできた家も必要ない
素材の性質上、塗装しなくても大丈夫な建材があります。特にレンガは耐用年数が30年以上と非常に高く、塗装してしまうと逆に色味が変わってしまう場合がありますのでそれでも塗装をする場合には注意が必要ですが、塗装の必要はありません。30年以上経っている場合には現地調査の依頼をして外壁塗装の必要性を把握する必要があります。
築20年以上で売却予定の人
実はこういったケースの人も必要もありません。なぜなら業者の営業から『売る時に高くなりますよ』と言われますが、実際のところ、建ってから20年以上経っている場合は建物の価値はほとんどないケースが多い為、塗装してもしなくてもほぼ同じ査定となる可能性があります。
外壁塗装の必要がない人へ – 付帯部や繋ぎ目に着目を
当社代表取締役社長の近澤泰義
いかがでしたでしょうか?ご存知の通り、一軒、一軒の家の造りは異なります。そしてまた立地条件も異なる為、外壁塗装が必要かどうかについては一度、現地調査をする必要があります。まずは本記事での要点をぜひ参考にしてみて下さい。外壁塗装が必要ない方においては、塗装面以外では、建材の継ぎ目や隙間を埋めるために使用される「シーリング」部分において、どんな材料を使用しているか確認される事をお勧めいたします。外壁で使用した塗料の耐用年数、付帯部の塗料、屋根の塗料、継ぎ目の材料、それぞれ耐用年数がありますし、雨樋と屋根・外壁の関係で経年劣化による隙間も考えられます。建物全体の防水性を担保する観点においてその点だけご注意下さい。水の侵入を許さない、その心がけをぜひ大切にして下さい。
また業者選びにおいては、実際に発生する工事費とその品質の関係性についてもチェックする事をお勧めいたします。当社のサイトでもいくつか記事を掲載しております。悪徳業者は確かに存在し、当社含め、どの業者においても慎重になる事は必要不可欠です。お客の思いを誠実に受け取り、10年、20年先の未来を見据えた必要な工事、誠実な見積書を提示する業者を選ぶことが大切です。そこについてくる費用こそが私達の言う「適正価格」になるわけです。必要な施工、必要ではない施工、この見分け方が一番重要です。
悪徳業者は不要な工事を発注させて費用とまた技術が不十分の場合には再度施工するハメにもなる為、現地調査の立ち合いは必ず時間を割く事をお勧め致します。なぜその業者はその工事が必要と思ったのか。ぜひ質問して下さい。当社は、外壁塗装・屋根塗装工事を始めとし、瓦屋根やスレート屋根などの補修や外壁の張替え、雨漏りの対応なども行っていますのでシーリング工事においても家全体への配慮をしながら遂行致します。狭山市、川越市、東村山市に事業所を構え、埼玉県・東京都の全20都市にて対応可能です。無料にて現地調査を行います。また当社では2社以上へ見積もり依頼をすることをおすすめ致します。『営業から雨樋工事をすすめられた』『火災保険で無料だから今のうちにやっておいたほうがいいといわれた』等、些細な事でも構いません。是非ご相談・ご連絡下さい。診断だけでも大歓迎です。
【当社の施工例】外壁塗装・屋根塗装等の施工例
当社が行った外壁塗装工事・屋根塗装工事・の例やお客様の声をご紹介します。どの家も家の作りが違いますのでその状況もまた異なります。その家に合った適切な施工を行います。屋根塗装工事など高所の場合、どの業者も同様に足場工事が必要となる場合があります。その場合は、この機会に合わせて屋根と外壁をセットにして、予算を圧縮した形でご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
外壁塗装工事の事例
当社で工事を行われたお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積もり依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
防水工事・外構工事・足場工事・シーリング工事・白蟻駆除
株式会社CHIKAZAWA
建設業許可(般-27)第69007号
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