
ホントに安い?お得な外壁塗装DIYで失敗⁉注意点や塗料・費用での業者比較
どんな家でも年数が経つと必ず起きる現象が「劣化」です。ただ劣化するだけ、であれば特に問題がないように聞こえますが、この経年による劣化現象から様々な問題起こります。ですので家を所有されている皆さんにとっては、メンテナンスは必須事項になるわけです。例えばその問題は雨漏りであったり、部材の腐食であったり、外壁にシロアリが発生したりと劣化によって浸水が様々な箇所から起こり、それよって家が脆くなっていくわけです。
ですが、メンテナンスは安い金額ではありません。いざ業者に見積りをとって相見積りで金額や内容を比較してみても、内容の違いもそこまでわからない、費用においても「本当にこの金額するの??」という疑問を持つ方も少なくありません。施工不良が起きるの知って請け負う悪徳業者であったり、水増し請求したり、見積り確定後に追加の費用を請求する業者もいるくらいですから業者選びをするよりも『信用』、という点においては外壁塗装DIYで自らやる方がより満足度・納得感が高く、費用を最大限まで抑えられ、かつ自分のペースで作業が進められるので、DIYでの外壁塗装は、実は近年増えてきています。
今回は外壁塗装DIYで行う際に失敗しない為の要点や、そして何よりも「DIYまでして本当に価値があるのか、本当にお得なのか?について検証していきたいと思います。
外壁塗装DIYの主な3つの作業工程
東村山市の外装修繕|低汚染性「アートフレッシュ」の施工例(施工前)
外壁塗装はペンキを塗ればOK、というものではありません。事前の準備や塗料についての選定は非常に大切です。特に全体の工程をしっかりと把握しておく事は必須条件といっていいでしょう。
- 1.下地処理 – 塗布面の汚れ除去作業
- 2.養生 – 塗装しない箇所への塗料飛散保護作業
- 3.塗装 – 基本3回塗り
①下地処理|外壁塗装の主な作業工程
高圧洗浄機などで外壁の汚れを綺麗に落とします。剥がれかかった旧塗膜のあとは必ず綺麗にはがしてください。劣化具合によっては下地補修の可能性にも留意する必要があります。
②養生|外壁塗装の主な作業工程
養生とは塗らない場所に塗料が付着しないように保護テープやビニールなどでカバーする工程です。
③塗装|外壁塗装の主な作業工程
もし塗料メーカーの耐用年数を期待したい場合にはDIYであっても仕様書に沿った塗装環境や塗装手順に沿う必要がある為、塗装は基本3回塗りとなります。下地用の下塗りが最初の1回目、そして耐久性や仕上がりに一番影響のある中塗りの2回目、そして最後の仕上げ用の上塗り3回目を行います。3回塗って初めて期待される機能が発揮されるわけです。また塗装の工程には作業上での安全面への配慮、作業後の必要な撤去作業、また使用した塗料がもし残っていれば保管・管理をしっかりと行う事をお勧め致します。
全6点!外壁塗装DIYで必ず必要になるモノ
外壁塗装DIYで必ず必要になる道具・モノ
ここで一つの参考の指針のお話になります。安く済ませる為の外壁塗装DIYですが、その為の道具まで安く済ませようとするのはお勧めできません。「安かろう悪かろう」のように低い品質は基本的に、その道具を使うと「長く時間がかかる」「面倒な作業になりやすい」、そして結果、お金も時間も浪費して苦労して作業したにも関わらず、その結果が良くない、という誰も喜ばない事が実は発生しやすいのです。ですので、刷毛でも塗料でも何でも、ある位程度のレベルのものを用意する事をお勧めします。予算を必要以上にかけない事は難易度を逆に高める事に繋がります。それはまた危険が伴うかもしれません。また、塗料などモノによっては事前に下調べが必要なものもありますので焦らずじっくりと時間をかけることが大切です。
- 1.高圧洗浄機
- 2.養生用のガムテープやビニール
- 3.中塗り塗料と上塗り塗料
- 4.下塗り塗料
- 5.塗料を塗る為のローラー
- 6.足場設置
①高圧洗浄機|外壁塗装DIYで必要な道具6点
高圧洗浄機は1~3万円台の家庭用のもので十分かと思いますが、使用する場面や目的に応じて適切なモデルを選ぶことが重要です。また高圧洗浄機は大きく分けて『業務用』(費用相場5万円~ / 用途:建物や舗装路)と『家庭用』(費用相場1~3万円~ / 用途:庭や車、自転車、等)があり、大きな違いは「出力される水圧の違い」です。常用吐出圧力に注目して下さい。家庭用高圧洗浄機なら6-12メガパスカル、業務用高圧洗浄機なら120-150メガパスカル。15-20倍の違いですから当然、洗浄力もそれに伴います。さらに屋外の作業で最適なモデルとしては外部電源の要らないガソリン高圧洗浄機があります。
家庭用のホースでの洗浄でもいける?
ホースでの水洗いの代用も可能ですが、下地処理が不十分な状態で塗装をしてしまうと塗料が剥がれやすくなるので、ホースでの水洗いでは落とせない細かい部分まで綺麗になるので、高圧洗浄機は投資するべき価値はあるでしょう。
外壁塗装業者が使う高圧洗浄機
外壁塗装業者はこの洗浄工程がしっかり完了できない場合、上述したように塗料の塗りが悪くなり剥がれの原因になる事を知っています。そのため、優良業者であればこの高圧洗浄の工程は品質の基礎となるので入念に徹底的に行います。ですので外壁塗装業者が扱う高圧洗浄機は塗装を行う家の備え付けの水道を繋いで水を噴射するものではなく、別途大きなバケツやタンクに高圧洗浄用の水を溜めて、専門の洗浄機内部で圧縮噴射するタイプとなっている為、洗浄力は抜群です。当然ですが、人に向けて発射して傷害罪で逮捕されたりするほど危険な威力を持つ機械ですので安全面も徹底しています。
②養生用のガムテープやビニール|外壁塗装DIYで必要な道具6点
ガムテープは1個約200円程度~で買えますが、だいたい10~20本は要るので、まとめて買うと安くなる事もあるのでまとめ買いをお勧め致します。養生シート(ポリ製)だと約1,500/1巻~。ビニールでなくてもDIYで自分たちでやる場合であれば新聞紙も選択肢として見る事も可能でしょう。新聞紙をかき集めて調達して費用がかからないようビニールと新聞紙をうまく駆使してテープ類を含めて総額で6,000円~10,000円を見積ると良いかもしれません。
養生する際のポイント
養生は下地処理後から行い、全ての塗装が終了し乾燥後に取り除きます。
②中塗り塗料と上塗り塗料|外壁塗装DIYで必要な道具6点
塗料の使用期限は原則1年以内
塗料の選定は非常に重要ですが、中でも外壁塗装DIYでは塗装の質だけでなく「作業のしやすさ」も重視する必要があります。相対的にみて機能的には油性塗料が依然優れていますが、塗りやすさを盛り込むとなると水性塗料をお勧め致します。昨今の技術開発により水性も非常に機能性が向上しています。塗料はホームセンターなどで売っているものでいうと、水性のシリコン塗料やラジカル制御型塗料がおススメです。
安い塗料を選ぶと返って高くついてしまう理屈
安い塗料は安い理由がある事を知っておく必要があります。安い塗料を選んだ時点で「短期間での劣化現象」「見た目にムラがでる」「低い機能性(防カビに優れてない・カビが発生しやすい・すぐ汚れる)」の3点は覚悟する必要があります。工賃を浮かす為のDIYでその施工材料の質まで落とすとすぐにまた自分でやる必要が出てくると想定して下さい。見た目も良くなりにくいでしょう。
安い塗料って何?
安い塗料というのは、アクリル系の塗料(アクリル樹脂エマルション塗料・耐用年数3-5年程度)、ラッカー系油性ペンキ(ラッカースプレー、油性ペイント・耐用年数1-3年程度)を主に指します。
安い塗料で塗装すると何が起きるの?
-
耐久性が低い
(つまり、剥がれ、早期劣化、紫外線に弱い) -
塗膜が薄くなりがち
(つまり、下地への保護が不十分になり、腐食や劣化が進みがち) -
仕上がりが悪い
(つまり、ムラになりやすい、均一の厚みで塗りにくい) -
発色が悪い、希望の色にならない
(つまり、暗く見えたり、色味が違ったりする傾向アリ) -
艶が出ない、艶がすぐ無くなる
(つまり、汚れが付着しやすい・汚れが目立ちやすい) -
顔料の粒子が粗い
(つまり、塗布しづらい・下地の色が透けて見えやすい・耐久性を低下させる可能性) -
機能性が低い
(つまり、防水性が低く、防カビ性も期待しにくい)
④下塗り塗料|外壁塗装DIYで必要な道具6点
もし水性のシリコン塗料を塗るのであればその塗料用の下塗り材が必要です。ホームセンターやネットで買えます。
8L缶で1万円前後ですが、大体1缶で100㎡以下程度なので、2缶で2万円前後かかると思います。
下塗りの役割と重要性
外壁材(下地)と中塗り・上塗りを密着させるのが下塗りの役割で耐用年数を期待通りに発揮させるのにこのプロセスは欠かせません。下塗りの役割は塗りたい塗料と材料の接着剤のようなものとお考え下さい。外壁塗装の下塗りには、外壁材(下地)を補修する・補強するという役割もあります。(例:塗料の吸い込みを止める・ひび割れ・既存色を隠す、等)
⑤塗料を塗る為のローラー|外壁塗装DIYで必要な道具6点
塗料を塗る為のローラー・ローラー受け皿
塗装用のバケツも必要になります。それに塗料を入れて、ローラーにしみこませるものです。金額も千円前後~で売っています。
外壁塗装の品質を左右するローラー
外壁塗装DIYで高品質の塗料を購入したからといって、その表示されている耐用年数が実際に反映されるかというとそうではありません。塗料には施工仕様書というものがあり、その仕様書に沿う事が重要です。仕様書が定める塗料の量を使用して塗らなければ十分な膜厚は確保できないという事になります。膜厚も適切である必要があり、十分以上であってもよくありません。その上でローラー選びによって塗布量の膜厚の安定性や、作業性が異なります。塗膜の性能を大きく左右します。ハイパイルローラー、ウーブンローラー、マイクロファイバーローラー、など家の部材の種類や状況にあわせてお選び下さい。安物は塗布量の不安定性や作業のしにくさに繋がります。
⑥足場設置|外壁塗装DIYで必要な道具6点
当社自社施工による足場設置の様子
一般的な戸建て住宅の場合、外壁塗装DIYにおいては基本的に高所での作業とお考え下さい。例えばローラーの長いもので対応するケースもありますが、限界があると想定するとより安全性に配慮ができます。
当社では足場も自社対応ですので業者によりますが、塗装業者に依頼する場合であればレンタルや外注となり、一般の方で自分でやる場合だと脚立や椅子を使ってしまうでしょう。それは非常に危険ですので、「足場のレンタル屋さんに借りる」、という手段をぜひご検討下さい。ケガをした事による損失は本当に高くつきます。仮設足場レンタルは業者にもよりますが、だいたい30日間で15万円~20万円程度(1日あたり5,000円〜13,000円程度)が目安です。
外壁塗装DIYで足場なしでもOK?
DIYですから作業される本人次第、という事にもちろんなりますので足場をしない、という判断は可能といえるでしょう。ただし、すべて自己責任になるので注意しましょう。外壁塗装のような高所作業は、安全確保のために本来足場が必要です。当然のことですが、作業がしにくいと作業時間が延び、施工品質の低下、安全性の低下につながる為、はしごを使って長柄ローラーで行う作業の背後には必ず大きな怪我や建物へのダメージが起こりうると想定する事が大切です。
仮設足場レンタルは個人でもできる?
一般的には仮設足場のレンタルは、企業相手に提供されています。ですが、レンタル業者によっては個人、個人事業主にも提供しているので、一度相談してみるのが良いでしょう。仮設足場の組み立て方法も、非常にシンプルですので、時間をたっぷりとかければ、初めて仮設足場を扱う個人のお客様でも組み上げることは不可能ではないでしょう。しかし、足場の組み立てには、労働安全衛生法により、つり足場や張出し足場、または高さが5m以上の構造の足場の組み立てなどを行う場合は、「足場の組立て等作業主任者技能講習」を修了した者が作業を指揮しなければいけないなど、様々な規則があります。DIYの場合でも一定の高さが必要になる場合は、足場業者に依頼するのがよいでしょう。当社もそうですが、外壁塗装の業者の中にはすべて一貫した自社施工でおこなっております。
悲劇!外壁塗装DIYでやってしまうよくある致命的な失敗
東村山市の外装修繕|低汚染性「アートフレッシュ」の施工例(施工後)
- 失敗例①下地処理をしない
- 失敗例②養生をしない
- 失敗例③安い塗料を使う
- 失敗例④塗った後のムラが酷い
- 失敗例⑤上塗りだけ1回塗ってすぐ剥がれる
- 失敗例⑥十分に乾燥させない
①下地処理をしない|外壁塗装DIYでの失敗例
下地の処理や洗浄をしっかりとやらないまま塗装のステップに行ってしまうと、塗装がすぐにはがれやすくなります。これから塗装する部材が金属や、ボード系材の場合、状態によっては研磨が必要な場合もあります。例えば、サンドペーパー(紙やすり)を当ててあげないといけなかったり、しっかりあてなくてもいいけど、多少当ててあげないといけないものがあったり、そういった判断をする必要があります。さらに金属の場合、荒いやすりで研磨すると傷が目立ちやすいため、細目(400番, 800番など)のやすりを使うのが一般的です。そういう下地処理・下地補修をしないまま塗装を開始したり、下塗りを行わないでそのまま塗っている方が多いようです。
汚れの徹底的な洗浄や破損の補修が鍵
基本的にお化粧と同じ感覚で想像してみるとよくわかります。綺麗に顔を洗った状態でメイクをされるかと思います。そうしないと化粧ノリが悪かったり、しっかりと洗顔することで化粧ノリが良くなったりというのがありますが、まさにこれは塗装においても同じ論理となります。最初に塗装する面(地肌)を洗浄や問題点の補修をしないとその上から塗っても簡単に化粧崩れが起きるわけですね。
②養生をしない|外壁塗装DIYでの失敗例
養生を省いて塗装をされる方が結構いらっしゃいます。もちろん外壁塗装DIYですから究極的にはしなくても良いと言えます。ですが、塗装すると塗料の細かいしぶきが飛びます。この細かい塗料のしぶきがドアや窓等、様々な箇所についてしまった時には、その細かいしぶきを除去する作業が別途増えてしまい結果、大変な作業になる事が想定されます。当然、養生する労力の方が時間的にも短く済み、手間がかかりませんので養生をされる事をお勧め致します。
③安い塗料を使う|外壁塗装DIYでの失敗例
安くしようと安い塗料を選ぶ方がいらっしゃいますが、かえって高くついてしまう可能性があります。理由は上記の項目「安い塗料で塗装すると何が起きるの?」でも述べましたが、主にアクリル塗料のような安い塗料は紫外線に弱いので防水性が低く、仕上がりも悪い、艶もすぐなくなるので塗った後にしばらくしてすぐにまた施工しないといけないと気づく事になります。
ラジカル制御型塗料に注目
無機塗料も耐用年数が長く高品質の素材ですが、予算の兼ね合い上、良いバランス感でのしっかりとした塗料としてラジカル制御型塗料に注目してみて下さい。塗料の分解を抑える塗料となっている為、シリコン塗料では7~10年と言われていますが、ラジカル制御型シリコン塗料になると15年前後まで持ちます。同様に、無機ハイブリッド塗料も良いとされていますが、シリコン樹脂の分子構造は無機骨格と有機基から成るため、厳密にいえばシリコン塗料も無機ハイブリッド塗料と言える為、無機ハイブリッド塗料だけでは一概に安心、という見方も良いとは言えません。
外壁塗装業者が判断する良い塗料とは?
当社を含め、外壁塗装業者が採用する良い塗料は「促進耐候性試験」をクリアしているものになります。艶が何千時間維持できるかという試験があります。その試験にしっかりと通ったものだからこそ「耐用年数●●年以上」とかが表記できるわけです。そういう試験を行っていない塗料を選んでしまうと劣化が早い可能性が非常に高いです。
業者の良い塗料は促進耐候性試験をクリアしたもののみ
④塗った後のムラが酷い|外壁塗装DIYでの失敗例
「③安い塗料を使う」の内容と類似しますが、安い塗料を使用してしまった為に、全体的にムラがよくできてしまったというケースも多いです。また顔料の粒子が粗いので防水性も低く汚れも目立ちやすいので再施工になる可能性が高くなります。
⑤上塗りだけ1回塗ってすぐ剥がれる|外壁塗装DIYでの失敗例
業者に依頼すると費用が高い、さっと自分で塗料を塗ってしまえばいいという事で上塗り1回だけ行う方もいます。もちろん、塗料の機能性は発揮されません。科学的に証明された根拠を基に塗料メーカーは3回塗りを推奨しているからです。塗装を行う目的は雨や紫外線から家を守る事ですので、守りきれない作業(施工不良)は費用と時間が無駄になってしまうだけです。塗料を適切に塗布する事で初めて均一の厚み、十分な耐久性が実現できるのです。
⑥十分に乾燥させない|外壁塗装DIYでの失敗例
塗料メーカーでは3回塗りを推奨していますが、買った塗料をただ3回塗ればいい、というものでは決してありません。上記の内容と重複しますが、3回塗りは下塗り(素材と塗料の接着)、中塗り(機能性)、上塗り(仕上げ)で構成され、塗料の塗布する方法、タイミング、気温、湿度、等、メーカーが指定する適切な環境下で厳密に行わないとすぐに施工不良になります。よく優良業者か否か、というのはこの点をいい加減にする業者がいるからです。特に外壁塗装DIYでよく起こるのが、十分に乾燥しないまま2回目の塗装、3回目の塗装へいってしまう事です。不十分な乾燥時間で2回目を塗ると塗膜の剥がれやムラになる原因となります。乾燥時間は気温や湿度、また塗布する部材や塗料の種類の兼ね合いで決定されますので、必ず製品の仕様書に沿って下さい。
検証!外壁塗装DIYは本当に苦労してやる価値があるのか?
所沢市|劣化が激しく塗装が厳しい場合の外装修繕・施工事例
以上、外壁塗装DIYについて細かくポイントを解説してきましたが、外壁塗装DIYは作業工程や作業範囲、作業上の危険性を考えると非常に難易度が高いものと言えるかもしれません。外壁塗装DIYがご自身にとって本当に価値があるのか、ないのかについて改めて吟味してみましょう。
-
下地処理に係る費用:
約1~3万円(家庭用高圧洗浄機) -
養生に係る費用:
テープ、ビニール、新聞紙、等:2000円~ -
中塗り塗料、上塗り塗料
水性のシリコン塗料の場合:
10~15万円(6~8缶|約2万円/缶) -
下塗り塗料
もし水性のシリコン塗料用の下塗り材の場合:
2万円前後(8L缶x2|100㎡/缶) -
塗布用のローラー等、
1000円~ -
足場レンタル
2週間作業の場合:
約10万円目安(5,000円~15,000円/日)
以上、どうでしょうか?各項目は大まかではありますが、外壁塗装DIYとして想定した場合、最低金額はだいたいこのような感じになるかと思います。大体のチョイスをしていくと、最低でも合計30万円~50万円程度はかかるかと想定するのが現実的です。外壁塗装業者に依頼した場合、戸建て住宅の平均的なサイズは30㎡前後として費用相場は90万円~160万円ですから、単純な計算としては自分でやる場合に比べ、業者に依頼する場合では2倍~3倍多めにかかる算段と言えるでしょう。
外壁塗装業者に依頼する場合でかかる2~3倍の費用の意味
このテーマについて考える余地として、わざわざ業者選びという面倒な作業を経て、業者を選び、全体の費用が2,3倍に膨らんでまで外壁塗装業者に依頼する価値についてみていきましょう。もし外壁塗装DIYを毎年や頻繁に行う場合には、わざわざ時間をかけて塗装の技術を学び、修練し、作業が有利になるように必要な道具(高品質)をすべて揃えて「技術料」を省く為に外壁塗装DIYを行うのはある種、成立していると考えられます。
塗料の使用期限は原則1年以内
外壁塗装DIYの作業に係る費用の大部分を占めるのが足場設置費(レンタルする場合)と材料費(塗料)です。外壁塗装DIYで多めに購入して次回もそれを使用する、という方もいますが、塗料の機能性をしっかりと発揮できるかどうかを考えると一般的に製造後1年程度を使用期限として取り扱う必要があります。保証期限ではありませんので早めが吉。塗料というのは、製造後が一番機能性が高く、時間と共に機能性が低下していくものとしてと捉えましょう。また一度開封した塗料は、著しく劣化が加速していきます。一液型塗料、二液型塗料で劣化の進行速度は異なりますが、どちらにしても長持ちはしない、次回のメンテナンスの機会に再利用する考えは残念ですが捨てましょう。
外装修繕工事は10年~15年に1回、というのは高品質の施工で完工できた場合のみ
よく耳にするのが「外装修繕工事(メンテナンス工事とも呼ばれます)は10年~15年に1度の実施頻度」、ではないでしょうか?これはもちろん当然ですが、「施工不良がなかった」場合に限られます。施工不良があれば、特に施工品質がひどい場合には即座、あるいは2、3年後には塗装が剥がれますので再度やるハメになります。放っておくと弱くなっている塗膜部から劣化が加速し、浸水経路となり、年月をかけて部材に影響を及ぼしていきます。これは誤った業者選び(手抜き職人や技術力が乏しい職人)をしてしまった時にも起こりえます。
外壁塗装DIYが可能かどうかの判断基準
せっかく購入した専門的な機材や道具も手入れをしなければ当然ですが、老朽化していきます。外壁塗装DIYは塗料を扱う為、上記からわかる通り、非常にセンシティブな作業、かつ高所での作業が予想される為、危険が伴います。そういった塗料を塗料メーカーの仕様書に沿って正確に取り扱う事ができるかどうかが大きな判断ポイントと言えます。
外壁塗装DIYで失敗すると再施工、上乗せされる施工費用
仕様書にそって塗料を扱わないと施工不良、つまり、また塗装が必要になります。それはさらに費用が発生する、という事に繋がります。外壁塗装DIYは常にそういった追加費用との勝負をする、という事(道)になるわけです。
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2,3倍のコストをかけて熟練された塗装業者に依頼
次回メンテナンス:10~15年後
致命的なケガの可能性:ほぼゼロ -
予算が膨れるかもしれないが失敗してでも危険を伴って外壁塗装DIY
次回メンテナンス:1~15年後
致命的なケガの可能性:アリ
外壁塗装DIYであっても廃棄物は適切な処理が必要
2,3倍のコストをかけて熟練された塗装業者に依頼するか、予算が膨れるかもしれないが失敗してでも危険を伴って外壁塗装DIYするか、この2択なのです。さらに次回のメンテナンスでは依頼すると10~15年後、外壁塗装DIYでは施工不良があれば来年、という可能性も。健康面、安全面、費用面でどちらが有益か。塗料にも使用期限があります。そして外壁塗装DIYの場合、使用した塗料や道具の在庫の管理、また、残った塗料があれば、それを液体のまま捨てることは違法ですので、自治体によっては罰金が発生する可能性があります。さらにペンキの容器も、自治体によって分別ルールが異なるため、事前に確認が必要といった点にも対応できるのか、長期的で総合的な吟味が必要と言えるでしょう。
外壁塗装DIYに適したケース
外壁塗装DIYは長期的にみた場合、費用対効果として良いとは言い切れません。外壁塗装DIYをしてみたが、数年後にやっぱりプロの業者に頼むことになったり…なんてこともざらにあります。ですが、どうしても行う場合には有効な場面があります。それは「部分的、一時的な」外壁塗装DIYです。明らかに局所的に劣化がおきている場合や次回のメンテナンスまで数年ある、など補足的なDIYであれば有効となる可能性は高いでしょう。ですが、1点だけ必ず注意して下さい。それは安全面をしっかり確保するという事です。健康であればやり直しがいくらでもできますが、ハシゴが倒れ場しまい、そのまま地面へ、結果背骨を折って重傷…、なんてことは起きてはいけません。治療費が高くつき、動けない間の様々な損失が考えられます。
外壁塗装DIY?業者に依頼?費用対効果がある方を
当社代表取締役社長の近澤泰義
いかがでしたでしょうか?外壁塗装DIYでメンテナンスする場合であれ、業者に依頼する場合であれ、どちらにしても見るポイントは行ったメンテナンスに十分な効果があり、無駄な費用が発生しない事にあります。正解はありません。長期的な観点での予算面・安全面・費用対効果がお住まいの環境に合わせてどちらにあるか、その判断をぜひして頂きたいと思います。外壁塗装DIY、業者による施工での費用差は2~3倍。これをどう見るかが鍵となるでしょう。個人的にはもし10倍差であれば…外壁塗装DIYもありかもしれませんが、2~3倍の費用差で10~15年の期間であれば業者を選択するのも決して悪くはありません。十分に良い買い物になりえます。
ですが、業者に依頼される場合でも業者選びは必ず慎重に行ってください。本記事でも述べましたが、効果のないメンテナンス作業はお金と時間が無駄になるだけです。業者であっても外壁塗装DIYであっても不十分な施工するようであれば施工不良となりますから費用が無駄になるわけです。当社のブログでも悪徳業者の危険性について数多く記事にしています。
外装修繕工事の規模では外壁塗装DIYであっても業者が行うのであっても費用は大きくなる為、家にとって高品質な施工を受ける為にはベスト判断が不可欠です。
当社は完全自社施工、狭山市に本店、川越市・東村山市に支店を置き全20地区にて無料の診断、施工の対応を行っております。瓦屋根や付帯部を含む外壁塗装はもちろんのこと、雨樋交換や雨漏り調査、ひび割れ補修から家やビル、アパートの建物全体修繕まで幅広く対応可能です。また当社は2社以上からの相見積りを推奨していますのでお気軽に現地調査の依頼が可能です。どんな些細なお困りごともまずは当社にご相談下さい。
外壁塗装の施工例とお客様の声
当社が行った外壁塗装の施工事例やお客様の声をご紹介します。
当社で実施した外壁塗装工事の事例
当社で対応したお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積り依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
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