![リフォーム【外壁編】張り替え・塗り替え(塗装)の比較検証](https://i8m5p7n9.delivery.rocketcdn.me/wp-content/uploads/2023/06/blog-post-replacing-and-repainting-of-external-walls-thumbnail-750x465.webp)
リフォーム【外壁編】張り替え・塗り替え(塗装)の比較検証
外壁のメンテナンスというと、外壁塗装を思い浮かべるのが一般的かと思います。しかし実は、その他にも外壁のメンテナンス方法があるのをご存じでしょうか?「外壁塗装」は外壁に塗料を塗り直す方法ですが、そのほかに、これまでの外壁を撤去して新しい外壁に張り替える「外壁張り替え」という方法があります。外壁のメンテナンスを行うには、張り替えと塗り替え、どちらがお得でしょうか?また、張り替えと塗り替えの違いやメリットとデメリット、費用や工期期間を含め、ご紹介したいと思います。
外壁リフォームの張り替えと塗り替えの違い
外壁塗装と張り替えはどのように違うのでしょうか?
外壁塗装、つまり塗り替えは外壁の表面に新しい塗料を塗り直す方法です。まず、古くなった塗料をはがし、下地処理を行って新しい塗料を3回ほど塗ります。外壁塗装は外観を美しく保つだけではなく、遮熱・防水・防汚・防カビ機能などの機能を付加したり、外壁の劣化を遅らせたり、雨や風、紫外線から家屋を守ったりする効果があります。基本的に外壁塗装は、家を建ててから30年以内のメンテナンスを前提として行っています。外壁の劣化が軽傷で、ひび割れが回復可能な状態の場合に行う方法です。
一方で外壁の張り替えは、新たに外壁を張り替える方法です。古くなった外壁材を取り外し、新しい材料を取り付けます。老朽化が激しい家屋や雨漏りによって被害を受けた外壁に行う方法です。材料は窯業系サイディングや金属サイディングが一般的です。外壁塗装では対応しきれない場合に外壁の塗り替えは行われます。また、張り替えによって断熱性や耐久性を向上させること、また外壁のデザインに変化をもたらすことができます。
張り替えと塗り替えのメリットとデメリット
張り替えと塗り替えはどちらの方が良いのか。それは家屋の状態によって異なります。それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか、詳しく説明しましょう。
外壁リフォームの塗り替え(外壁塗装)のメリット
外壁塗装は約10年に一度、塗り替える必要がある
外壁塗装をするメリットはどのようなものでしょうか。外壁塗装は前述した通り、基本的にあまり老朽化が進んでいない建物にするのが前提です。外壁の塗り替えのメリットは以下となります。
張り替えに比べて費用が安い
外壁の塗り替えは張り替えに比べて、比較的コストが低いことが特徴です。古い外壁をはがし、下地を塗って新しい塗料を塗り替えるというシンプルな工程であるため、材料費や工事費を抑えることができます。また、すでに貼られている外壁のサイディングのデザインをそのまま活かすことができるため、家屋のデザインを変えずに外観を美しくすることができます。
工事期間が比較的短い
外壁の塗り替え工事は、外壁のみだとだいたい1〜2週間で終わります。屋根塗装を一緒に行っても、外壁塗装と屋根塗装合わせて2〜3週間ほどで全ての工程を完了することができるでしょう。張り替えに比べて工事期間が短く、工期の管理がしやすいという特徴があります。
色・質感の種類が豊富
外壁の塗り替えは、外壁に新しい塗料を塗る方法なので、色や質感を自由に選ぶことができるのがメリットの一つです。建物の色を変えることで、イメージに変化をつけたり、トレンドカラーを使用できたりします。さまざまな種類の塗料があるため、好きな色を選ぶことができるでしょう。また、塗料にも種類があり、防水性や耐久性をより向上させるものがあります。効果も含めて色選びを行うことができます。
防水性や耐久性の向上
塗料は防水性や耐久性の向上効果が期待されています。遮熱・防水・防汚・防カビ機能や、雨や風、紫外線、雪などの自然災害や自然の影響から家屋を守る効果があり、その結果、家屋の劣化を遅らせる効果があるといわれています。塗装をすることで外壁の寿命を伸ばし、外壁の寿命を伸ばすことで家屋の寿命を伸ばすことに繋がるのです。
外観が改善される
外壁の塗り替えを行うタイミングになると、すでに外壁は色褪せている可能性があります。さらに外壁の傷や汚れが目立っている場合は、本当の築年数よりも古く見える可能性もあります。塗り替えをすることで、塗料の膜で傷やひび割れ(クラック)を覆うため、外壁の見た目を改善し、保護することができます。
外壁リフォームの塗り替えのデメリット
多くのメリットがある外壁の塗り替えですが、デメリットもありますので、外壁塗装の依頼をする前にしっかりとデメリットを把握しておく必要があります。
外壁塗装の寿命は8〜15年程度(塗料の種類による)
外壁の塗り替えは張り替えに比べて手軽にできる分、寿命は短いというデメリットがあります。外壁塗装に使用する塗料によってその寿命は異なり、一番一般的なシリコンだと耐用年数は10〜15年です。ただ、家屋の健康を保つには塗り直してから10年目くらいで再度塗り直すことをおすすめしています。近年、住宅にはあまり使われていませんが、ウレタンだと耐用年数が8〜10年です。一番長持ちするフッ素だと耐用年数は15〜20年だと言われています。また、塗料が劣化したりはがれてしまったりすることもあるため、定期的なメンテナンスや外壁の塗り替えが必要となります。
表面のひび割れ(クラック)への対処が限られてしまう
万が一、表面に凸凹やひび割れ(クラック)などができてしまった場合、軽傷であれば塗装で修復ができますが、大きなひび割れや深い凸凹は塗装では対応できない可能性があります。塗り替えの前には必ず事前調査を行い、外壁全体でどのような修繕が必要かどうか確認すると良いでしょう。
長期的にコストがかかる
約10年に一度の塗り替えが必要になるため、一回のコストは張り替えに比べて少なくすむものの、長期的に考えると継続的なコスト負担がかかってしまいます。塗料の寿命や外壁の状態によっては、10年未満で塗り替える必要があるため、メンテナンスの頻度や費用をあらかじめ考慮して、長期的な計画を立てることが必要です。
外観の変更に限りがある
塗り替えは塗料の色や質感の変更は可能ですが、外壁の材料自体を変えるものではありません。外壁の材質やデザインを変更する場合は、塗り替え以外の外壁リフォームが必要になるため、外壁のデザインに大きな変化をもたらすことはできません。
外壁リフォームの張り替えのメリット
それでは、外壁リフォームの張り替えのメリットを見ていきましょう。外壁の張り替えは基本的に、老朽化が進んだり、外壁に大きな損傷がある場合に行われる方法です。例えば、サイディングが浮いてしまっていたり、雨漏りの影響で外壁が剥がれてしまっていたり、湿気で外壁が傷んでいたりする場合は、外壁の張り替えを行います。では外壁の張り替えにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
耐久性の向上
外壁の張り替えは耐久性を向上させます。外壁塗装と比べると、張り替えの方が新たな外壁材に張り替えてしまうので、耐久性の高い材料を使用すれば、外壁塗装を行うよりも耐久性を向上することが可能です。また、張り替えの際に適切な下地処理を行うことで、外壁の防水性も向上します。外壁塗装を古くなった外壁材に行っても、古くなった外壁材は劣化の速度が早く、雨風や紫外線の影響を受けることで、新しい外壁材よりも早く痛みやすいのが特徴です。
断熱性の向上
外壁を張り替える時に、断熱材を組み直すことができます。新しい断熱材や、質の良い断熱材を使用することで、建物の断熱性能を向上させます。そうすると、冬は部屋の中が暖かく、夏は冷房効果を高める可能性があります。
外観を全く異なるデザインに変えることができる
外壁の張り替えをすることは、古くなった外壁材を新しい外壁材に交換することです。そのため、今まで使用していた外壁材のデザインとは異なるものを選ぶことができます。外観を変えることで、まるで新しい家になったかのように、デザインを一掃することができます。
メンテナンス負担の軽減
新しい外壁材に張り替えることで、メンテナンスの頻度や負担を軽減することができます。外壁塗装を繰り返し行っていても、外壁材が古いままだと雨風などの自然の影響に対する耐久性が、新しい外壁材に比べて落ちているため、メンテナンスを塗料の耐久年数よりも早く塗り直さなければならない可能性があります。張り替えであれば、耐久性が高く塗り替えや修繕の必要性がないため長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。
工事頻度の削減
外壁のサイディングボードの寿命は20年~25年だと言われています。外壁の塗り替えは約10年に一度行わなければならない一方で、外壁の張り替えは、よっぽど外傷がない限り、20年に一度すれば大丈夫です。
外壁からの雨漏りを改善
外壁から雨漏りしている場合、外壁を張り替えることで雨漏りが改善する可能性があります。外壁の塗り替えでは雨漏りを改善することができません。
外壁リフォームの張り替えのデメリット
外壁リフォームの張り替えのデメリットは何でしょうか?外壁リフォームの張り替えは大規模な工事になります。デメリットも事前に踏まえた上で、工事するかどうかを決断しましょう。
工事費用が高い
外壁リフォームの張り替え工事は、材料費や工事費、人件費などがかかるため、塗り替えに比べてさらに費用が高くなります。大規模な張り替えや特殊な外壁材を使用する場合は、さらに工事費が高くなります。
工事期間が塗装に比べて長い
外壁の張り替え工事には、工事が終了するまで2〜3週間かかります。外壁材の取り外しと、新しい外壁材の取り付けが必要なので、塗り替えよりも時間がかかります。
張り替えと塗り替えの費用相場
外壁の張り替えと塗り替えは、工程が異なるため費用相場も大きく異なる
外壁の張り替えと塗り替えの費用相場はどのくらいでしょうか。
外壁の張り替えの費用相場は、外壁材の種類によっても異なりますが、建坪約30坪の建物だと、約150~200万円です。一方で外壁の塗り替えの相場費用は、塗料の種類によっても異なりますが、建坪約30坪の建物だと、約90万円~160万円です。
外壁材の種類と特徴、費用、耐用年数
外壁材は大きく分けて3つ、モルタル、サイディング、そしてタイルがあります。
モルタル
モルタルはセメントに砂を練ったもので、それを壁に貼り付けて成形します。耐用年数は30年、張り替え単価は1,500円~4,000円/㎡です。継ぎ目のない外壁になるため、張り替える場合は全て解体して作り直しになります。遮熱性、耐火性、耐久性に優れている一方で、ひび割れ、浮き、はがれが発生しやすい材料です。
サイディング
サイディングは何種類かありますが、一番日本で使用されているのは窯業系サイディングです。窯業系サイディングは、セメントに繊維を混ぜて成型し、固めたもので、デザインや色が豊富な材料です。耐用年数は25年で、張り替え単価は3,500円~5,000円/㎡です。耐火性に優れていますが、コーキングが必要となりますので、劣化しやすく定期的なメンテナンスが必要となります。
タイル
タイルは、粘土を主成分として原料を焼成し作られた板状のものです。耐久性に優れた外壁材ですが、張り替え単価が7,000円~9,000円/㎡と、他の外壁材に比べて費用が高いです。耐用年数は40年で、メンテナンス頻度も10〜15年と比較的長いため、あまり手をかけたくない人にはおすすめです。
この症状が出たらすぐに確認!外壁の劣化症状からみる張り替え時期
外壁の耐用年数が過ぎる前でも、以下の症状が出てきた場合は外壁の張り替えが必要になります。定期的に外壁を確認し、もし以下の症状があった場合は、速やかに外壁工事会社に連絡し、調査をしてもらいましょう。
- 家屋の塗装が全体的に色褪せている
- 外壁の一部が取れている、またはヒビが入っている
- 外壁に触った時、手に白い粉がついた
- 外壁にコケやカビが生えている
- 外壁が全体的に汚れている
- 屋根の破片が落ちている
- コーキング(シーリング)が取れている、またはヒビが入っている
これらの症状が外壁にみられた場合は、早く処置しないと家屋の寿命を縮めてしまう可能性があります。外壁の健康は家屋の健康に直結するため、そうならないためにも早めの修繕が必要になります。
家屋に適切な外壁リフォームはどちら?現地調査で確認!
自分の家に適切な外壁リフォームは、張り替えでしょうか。それとも塗り替えでしょうか。外壁の傷み具合やリフォームの度合いによって、張り替えが良いのか、塗り替えが良いのかは異なるため、外壁工事業者の判断が必要となります。塗り替えで対応できると思っていたら、見えない部分の外壁にクラック(ひび割れ)があり、実は張り替えが必要だったなど、想定していなかった修理が必要になる可能性もあるため、耐用年数の3〜1年前に現地調査を行うことをおすすめします。
新築で家を建てた、または購入された方は築7年目あたりで現地調査を行いましょう。一度以上、外壁や屋根塗装の塗り直し工事をしたことがある方は、最後に塗装工事を行ってから8年目のタイミングで現地調査を行いましょう。その際、注意点としては、外壁塗装や外壁修理だけを対応する事業者ではなく、屋根塗装、屋根修理、雨漏り修理、雨樋修理など、家屋の修理が全体的に行うことができる事業者を選ぶことをおすすめします。そうすることで家全体のメンテナンスチェックを行うことができるからです。
また、実際に外壁の張り替え、塗り替えは、工事を行いたい時期から1年〜半年前までに外壁工事業者に依頼すると良いでしょう。その際は最終見積りをとることができます。春やあきは天候が比較的安定しやすいことから人気の時期ですが、予約で混み合うため早めに依頼することと良いでしょう。
外壁リフォームの張り替え・塗り替えはお任せください。
当社代表取締役社長の近澤泰義
外壁リフォームの張り替えや塗り替えを依頼する際は、相見積りを前提とした家の現地調査を行いましょう。現地調査は通常、無料で行うことができますのでご安心ください。現地調査を行なっておくと、費用感や期間の調整、外壁修理業者との交渉がスムーズに行われやすいです。さらに、業者が使用する外壁材や外壁塗料の質や種類、業者の技術力やスタッフの対応もここで把握することができます。技術力が高く、安心して張り替えまたは塗り替えを任せられる外壁修理業者に依頼することは、結果、家の寿命を延ばすことに繋がります。家屋の寿命は約30〜40年と言われていますが、メンテナンス次第ではそれ以上に住むことができる可能性も高まります。家屋の寿命を延ばすためにも、高い技術力を持ち合わせる外壁塗装業者と安全な塗料を選びましょう。
当社では、熟練された職人集団による外壁塗装工事、外壁の張り替え工事を始めとし、屋根塗装工事、屋根修理、外壁修理、雨漏り工事、雨樋交換など全体の修繕工事をおこなっています。狭山市、川越市、東村山市に事業所を構え、埼玉県・東京都の全19都市にて無料で現地調査を行います。また、当社は助成金の代行申請も可能です。業者の選定は非常に重要な過程ですので2社以上へ見積りを依頼することをおすすめ致します。
外壁塗装や外壁張り替えの施工例とお客様の声
当社が行った外壁塗装や外壁張り替えの施工事例や外壁塗装工事や外壁張り替え工事を行なったお客様の声をご紹介します。家屋はそれぞれ特徴や形が異なり、適切な施工も費用も異なります。外壁塗装工事及び外壁張り替え工事は高所での作業となる可能性があるため、どの業者も同様に足場が必要になるでしょう。足場工事が必要な場合は予算を圧縮するために、屋根塗装・修理及び外壁塗装・修理をセットにしてご依頼することも可能です。
外壁塗装・外壁張り替え工事事例
当社で外壁塗装または外壁張り替え工事を行われたお客様の声
業者の選定は非常に重要な過程ですので、2社以上へ見積り依頼をすることをおすすめ致します。検討中の方は是非、当ウェブサイトよりご連絡ください。LINEからもスムーズに無料の現地調査・見積り依頼が可能です。
埼玉県狭山市生まれ・狭山市育ち。屋根工事業をメインに建築塗料・塗装業にも携わり20年以上。6000件以上の施工実績。現在は、株式会社CHIKAZAWA代表取締役社長として、現地調査に必ず出向き・自身で家の診断を行い、お客様に高い満足と安心を提供し続けられるよう、塗装工事のサービスだけでなく建物全体の改修工事を重点に品質の向上に取り組んでいる。この記事を監修した人
近澤 泰義株式会社CHIKAZAWA
代表取締役社長
自信があります。お任せください。2社以上からの相見積もりを取る事をお薦め致します。
屋根工事・雨樋工事
防水工事・外構工事・足場工事・シーリング工事・白蟻駆除
株式会社CHIKAZAWA
建設業許可(般-27)第69007号
本社:埼玉県狭山市南入曽409-4
川越支店:埼玉県川越市川鶴2-13-8 矢野ビル1階
東京支店:東京都東村山市秋津町5-24-7-105